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水月焼・蟹細工湯呑の買取（武蔵野市吉祥寺）好川恒方・天神蟹・二六焼・楽山焼

平素より大変お世話になっております。東京都武蔵野市での酒器・骨董・茶道具・水月焼買取専門店「江戸市川」です。

この度は東京都武蔵野市吉祥寺在住の方より水月焼の湯呑を買取致しましたのでご紹介したいと思います。

可愛らしい蟹が顔を出している、大変ユニークな湯呑です。

こちらの湯呑を制作したのは好川恒方、愛媛県水月焼の創始者になります。

好川恒方は1883年（明治16年）に愛媛県松山市で生まれます。父は狩野派絵師・好川馬骨、そんな父の影響もあり幼い時から絵師を志します。

この時の描写力の蓄積があったからこそ蟹の写実性が生まれたと考えてもよいでしょう。

1903年（明治36年）水月焼を創始します。恒方が得意とした蟹のモチーフは「天神蟹」と呼ばれております。

恒方が自宅で蟹を飼い観察し描写したことで、この緻密で躍動感のある表現が可能となります。自宅でモチーフを飼う、まるで伊藤若冲の鶏のようですね。

「天神蟹」は好川恒方の代表手として知られており、初代好川恒方が亡くなった後も妻が二代目・恒方の名跡と天神蟹を引き継ぎます。

しかし二代目・好川恒方も亡くなり水月焼は閉窯してしまいました。

この蟹をモチーフとした焼き物は水月焼の他にも二つ存在します。そしてそのいずれもが愛媛県で開窯されておりました。

一つは二六焼、もうひとつを楽山焼きといいます。

二六焼は佐々木二六が開いた窯で三代目・佐々木二六は愛媛県伊予三島市の無形文化財に指定されました。

楽山焼は愛媛松山藩の御用窯として延宝6年（1678年）開窯されたとされております。

楽山焼が天神蟹の創始とされ、それが明治以降の廃藩置県により民窯となったことから技術が広まったものと考えられます。

買取対象となりました水月焼の湯のみですが残念ながら好川恒方の箱が欠品しておりました。加えて見込みには汚れなどもございましたが出来る限りの価格で買取致しました。

またこの度はお亡くなりになられた御祖父様の遺品整理として他にもお稽古用の茶道具などもご一緒に買取させていただきました。

この度は水月焼の湯呑買取およびご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董・茶道具・水月焼買取専門店「江戸市川」では好川恒方・水月焼の買取を強化しております。

好川恒方・水月焼買取をはじめ二六焼や楽山焼といった天神蟹を施した作品のご売却をご希望のお客様は是非酒器・骨董・茶道具・水月焼買取専門店「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。

他の買取業者では断られたお品でもご依頼・売却いただけます。もちろん無料査定です。
電話0120-456-956、web、LINEからお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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