これは書道具に限らず、骨董品や美術品の買取査定でも言えることですが、「時代の古い」書道具であることが先ずは挙げられます。
書道の歴史は大変古く、中国の歴史が始まって以来現在まで続いている永続的な文化です。
そして書道具の買取において「古い」という言葉が指す時代は清朝時代になりますが書道具によっては民国時代・文化大革命前まで含めることもございます。
中国美術品は現在中国国家文物局により中国美術品は中国国外に持ち出すことを禁止されております。1960年に施行された「文化財輸出鑑定参考基準」では1795年清王朝・乾隆帝時代以前の中国美術品が対象でしたが現在では1911年以前に制作されたもの、1949年以前に制作された中国美術品や1966年以前に制作されたものでも対象となる場合があり審査対象によって基準が定められております。
こと書道具で言えば硯ですと古硯は1911年以前の作品、また名人が作成した硯や著名人が使用した硯は1949年以前の硯が規制対象となります。
逆に言えば規制される前に日本に入ってきた古い書道具が、条件次第では高額買取対象となるということになります。
中国の硯に関しては端渓硯、中でも老坑の硯は高額買取対象の硯として知られております。
日本の硯に目を向けますと伝統工芸品としても知られる赤間硯や山梨県の雨畑硯、特に名工・雨宮静軒の硯が有名です。
硯だけでなく墨においても中国墨や日本の・和墨、印材でも田黄や鶏血、寿山石、青田石、さらに墨を摺る際に水を硯に注ぐための書道具・水滴には宜興窯朱泥急須や李朝水滴などそれぞれの書道具で様々な種類があり高額買取されるものも少なくありません。
ご実家の片付け中やご遺品整理中で発見された書道具の中にも希少性の高い書道具がある可能性もございます。書道具は一見だけでは価値がわかりにくいものも存在します。ご家族の方が大切なされてきた書道具は使って頂ける次の方へお譲りされるのがよろしいかと思われます。
私たち「江戸市川」では各ジャンルに精通した鑑定士がお客様に寄り添った鑑定と査定を心がけております。ご自宅にある古い書道具や価値のわからない書道具の処分や売却をお考えでしたらお気軽にご相談くださいませ。