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浮世絵の買取（月岡芳年・芳年武者无類）江東区東陽町

平素より大変お世話になっております。東京都江東区での酒器・骨董・浮世絵買取専門店「江戸市川」です。

今回お伺いしました地区は東京都江東区東陽町です。

　
江東区東陽町とは東京メトロ東西線駅の駅名である東陽町駅周辺の地区を指します。正式な地名は江東区東陽、江東区役所が所在する江東区行政中心の地区です。
江東区東陽は所謂深川地域に属し、江東区千石・南砂・新砂・塩浜・木場と接する地区でかつては深川東陽という地名でも呼ばれておりました。

さて、この度買取対象となりました浮世絵は幕末から明治にかけて活躍した人気浮世絵師・月岡芳年『芳年武者无類・左兵衛佐源頼朝』です。
『芳年武者无類』は芳年が得意とした武者絵を集めたシリーズで全33種になります。
月岡芳年は歌川国芳門下の浮世絵師で河鍋暁斎や落合芳幾、歌川芳藤らとは兄弟弟子の関係です。芳年といえば無惨絵と思われがちですが作品の幅は広く歴史絵や美人画、風俗画に渡り、中でも師匠でもある歌川国芳が得意とした武者絵は芳年が最も得意とする画題として知られております。

拝見しました『芳年武者无類・左兵衛佐源頼朝』は鎌倉幕府を開いた源頼朝の武勇を描いた武者絵です。相手の刀を吹き飛ばす一瞬を捉えた描写力は北斎の富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』でも見られるコマ撮りやストップモーションに通ずるものがありますが、芳年の表現は白戸三平や小池一夫の劇画に近く、より漫画的な表現だと言っても過言ではないでしょう。
余白の部分に経年による変色は見られましたが彩色の状態が大変良く、特に頼朝の錦の描写と赤は秀逸でしたので25000円の査定額を付けさせていただきました。
惜しむらくは「源頼朝」というモチーフくらいでしょうか。これが動きのもっと激しい「平将門」や「源牛若丸・熊坂長範」、また人気武将の「松永久秀」「上杉謙信」でしたら、保存状態にもよりますが、もう少し上の買取価格になったかもしれません。

ご依頼者様のお父様のご遺品を整理していたところ「浮世絵のような版画が何枚か出てきたが価値もわからなかったため取りあえず浮世絵の買取査定依頼」ということで浮世絵買取専門でもある「江戸市川」にご連絡くださいました。
コレクションを拝見するに、お父様はご生前、明治時代の浮世絵を中心にご蒐集されていたご様子でした。伝統的な役者絵などではなく、どちらかと言うと近代的で写実性の高い浮世絵がお好きだったようで、他にも戦争絵や小説の口絵などの木版画をコレクションしていらっしゃいました。
ご依頼者様には、浮世絵の価値としては芳年の作品が最も高いこと、戦争絵や口絵はそこまで状態のよいものではなかったことなど一枚ずつ説明し、ご納得頂いた上で浮世絵買取いたしました。
この度は素晴らしい浮世絵とのご縁をいただきありがとうございました。

酒器・骨董・浮世絵買取専門店「江戸市川」では絵画・浮世絵の買取を強化しております。
月岡芳年をはじめ歌川国貞や歌川国芳、豊原国周などの浮世絵のご売却をご希望のお客様は是非「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。
電話0120-456-956、web、LINEからお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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