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現代アート・津高和一の買取（東京都港区）抽象画買取

平素より大変お世話になっております。絵画・現代アート買取専門店「江戸市川」です。

この度買取いたしました現代アートは日本を代表する抽象画家・津高和一の作品となります。　

津高和一は1911年（明治44年）大阪府大阪市浪速区に生まれます。幼少期に兵庫県西宮市の津高家の養子となり以降西宮市で過ごします。

津高和一の名を最初に世に知らしめたのは画家としてではなく詩人としてでした。

16歳の和一は個人雑誌「貌」を創刊、繊細な詩は高い評価を受けます。1932年（昭和7年）に日本軍の衛生兵として入隊しハルピン陸軍病院などで軍事に携わりますが自身も結核を患い療養を余儀なくされ、その間に詩誌「神戸詩人」に作品を発表するなど意欲的に活動します。しかし治安維持法のより文学の規制が強まり詩人は断念し、中ノ島洋画研究所に入所し絵画の道を模索します。

中ノ島洋画研究所は元・信濃橋洋画研究所という大阪近代絵画の発展に大きく貢献した研究所として知られております。大阪出身の洋画家・小出楢重（こいでならしげ）・国枝金三・鍋井克之（なべいかつゆき）らが中心になり、津高和一の他にも長谷川三郎、向井潤吉、小出三郎、田村孝之助などを輩出します。またゲゲゲの鬼太郎で知られる漫画家・水木しげるも中ノ島洋画研究所に通っていたそうです。

津高和一は1950年代初頭までは具象画を描いておりましたが、以降段々と詩的表現に近い抽象画を好んで描くようになり日本国内ならず海外から高い評価を得ます。

1956年の世界今日美術展日本現代美術六人の巡回展ベスト3に選出され、1960年にはニューヨーク・グッゲンハイム賞美術展出品するなど活動の幅を広げます。

1975年には地元兵庫県県立近代美術館にて「抽象の四人-須田剋太・津高和一・元永定正・白髪一雄」展を開催し注目される抽象画家としての地位を確立します。

それと共に後進の育成にも力を入れ、1969年から1985年まで大阪芸術大学美術学科教授をつとめ、翌年には名誉教授となりました。

1995年1月に発生した阪神・淡路大震災により自宅が倒壊し、志半ばで残念ながらお亡くなりになりました。享年83歳となります。

今回買取致しました作品は津和一の無題の作品となります。4号キャンバスに白と黒のグラデーションを基調に青のワンポイントが光る作品です。

青もまるで意識を持っているかのように色の層に沿って流れ滲み、大変幻想的な一枚かと思われます。

津高和一はセカンダリーマーケットでの価格を参考に買取査定額を提案し、ご依頼者様にご納得いただける価格にて買取させていただきました。

この度は現代アート買取にご用命下さりありがとうございました。

絵画・現代アート買取専門店「江戸市川」では絵画・現代アートの買取を強化しております。
津高和一をはじめ元永定正・白髪一雄といった抽象画の買取やアンディ・ウォーホル、草間彌生、村上隆、奈良美智、ロッカクアヤコなど現代アート作品ご売却をご希望のお客様は是非「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。新進気鋭の若い現代アーティスト作品も買取致します。

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