平素より大変お世話になっております。千葉県市川市での酒器・骨董・茶道具・中国絵画買取専門店「江戸市川」です。

今回買取対象となりました中国美術は中国絵画です。

中国絵画には山水画や花鳥画、人物画、走獣画、道釈画など多岐に渡ります。最も多いのが山水画で、多くの文人が手掛けたことでも知られております。

中国の山水画には文人の思想、自然観が込められております。例えば山水画の中で舟に乗り釣りをする漁師が描かれるは単なる漁師ではなく何ものにも囚われない自由な精神の象徴としての意味が込められております。

そういった山水画に対し今回買取しました中国絵画は花鳥画というジャンルとなります。

花鳥画は文字通り花や鳥が描かれた絵画の様式で中国から朝鮮や日本にも伝わり広まった画題です。

中国では当初細密描写に重きが置かれていたが、文人思想の影響もあって輪郭を描かず筆の赴くまま、自由な色彩と筆致で描く没骨法が徐々に流行するようになります。

現代中国絵画では斉白石の花鳥画が伝統的な文人思想に基づきつつ、民間芸術のような自由さ・おおらかさが混在するとして高く評価されております。

こちらの中国絵画には「一九八九　馬偉彪　東京」と書かれてあることから馬偉彪という名の中国作家が日本で個展かなにかの記念、イベントで来日した際に描かれた中国絵画と推察されます。

日本ではあまり知られている中国作家ではないため中国絵画の買取価格としては控えめとなってしまいます。

ただ中国文人と日本の関係を考えると意外と日本に来日し、ある意味中国土産として中国絵画を書き残している中国画家も少なくありません。

先ほど挙げました斉白石もまたその一人です。文人は書画、つまり中国絵画と書道・篆刻に長けており日本の画家をはじめ書道家や作家との交遊も深く日本画の大家である武内栖鳳は斉白石に印章を刻してもらったほどです。

中国絵画買取専門店でもある「江戸市川」では中国絵画・中国掛軸の買取を強化しております。

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