平素より大変お世話になっております。東京都文京区での酒器・骨董・仏像買取専門店「江戸市川」です。

今回お伺いしました地区は東京都文京区となります。

東京都文京区は東京23区の中心部に位置する特別区です。

東京都新宿区、千代田区、台東区、豊島区、北区、荒川区と隣接し、「文の京」の字の如く大学など教育機関が多い文教区であると同時に、閑静な住宅地が多い区としても知られております。

さて、今回買取対象となりました仏像は文化勲章や紺綬褒章など数々受賞した日本を代表する彫刻家・北村西望によるブロンズ製観音菩薩像です。

北村西望は1884年（明治17年）長崎県に生まれ1907年（明治40年）に京都市立美術工芸学校彫刻科を首席で卒業すると同時に東京美術学校彫刻科に入学し彫刻技術の研鑽を磨きます。

在学時代に才能を開花し翌1908年（明治41年）には第2回文展出品作「奮闘」が初入選を果たします。

北村西望は戦前と戦後ではモチーフが一転することでも有名です。

戦前は、当時の時代背景もございますが、「山県有朋元帥騎馬像」（戦中は霞が関の陸軍大臣官邸に置かれておりましたが井の頭公園に移転され現在では萩市中央公園に置かれております）に代表される戦意高揚を目的とした彫刻作品を多く制作しております。

それに対し戦後の彫刻は平和や自由、宗教観を示す作品へと変化します。代表的な彫刻が北村西望の出身地にある長崎平和祈念像でしょう。

ブロンズ製で高さ約10ｍの巨大な彫刻の表情は神の愛と慈悲を表現しているとされております。

また平和観音菩薩像も北村西望の代表作です。こちらは広島市中央公園に置かれ、原爆犠牲者への供養と世界平和を求めた観音菩薩像となります。

買取いたしました観音菩薩像はまさにその平和観音菩薩像のミニチュア版と言っても差し支えないでしょう。

観音菩薩には様々な形体がありますが一面二臂の仏像でかつ独尊像のものを聖観音（正観音）と呼びます。

菩薩は如来とは異なり、まだ悟りを求める修行者です。その意味においては救済される側の人間と近い存在と言えます。

西望は浄土真宗を信仰する両親の元で育ち、「西方の極楽浄土を望む」という意味で「西望」と名付けられております。そのため西望自身も仏教に関する造詣が大変深かったことでも知られております。

そういった意味合いではこちらの聖観音菩薩像はブロンズ製の彫刻作品であると同時に、ある意味仏師が制作した仏像でもあります。

ご依頼者様のご自宅では仏壇で大切に安置されておりました。

文京区にあるご実家の改築に伴い家財整理やご遺品の整理をしなくてはならず、新しいご住居ではこちらの仏像を置く場所がなくなってしまうことから「次のご縁の方へお譲りしたい」と弊社にご依頼くださいました。

まさしく仏縁とでも申しましょうか、こうして仏像の買取にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董・仏像買取専門店「江戸市川」では仏像の買取を強化しております。
北村西望の聖観音菩薩像をはじめガンダーラ仏像やクメール仏像などの古い仏像、金銅、青銅、石仏、木彫りの仏像のご売却をご希望のお客様は是非仏像買取専門「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。価値のわからない仏像や古い仏像などでも構いません。

他の買取業者では断られたお品でも査定・売却可能です。もちろん無料査定です。
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