平素より大変お世話になっております。東京都江東区での酒器・骨董・古地図買取専門店「江戸市川」です。

この度古地図の出張買取でお伺いしました地区は江東区南砂になります。

江東区南砂は城東地区に属する下町情緒と江戸情緒に中・高層マンションが立ち並び、新旧の街並みが見られる地区です。

南砂は江戸時代では宝六島と呼ばれていたそうです。その地を砂村家という豪族が開拓し「砂村」という地名となり町制度の施行とともに「砂町」と呼ばれるようになりました。

さて、買取対象となりました古地図は江戸時代の街並みを描いた「江戸切絵図」と呼ばれる古地図のひとつです。

切絵図とは江戸時代から明治時代にかけて盛んに作られた古地図で、最大の特徴は地域や市街ごとに区切られていることです。

大きな全体を描いた地図ではなく地域ごとに描いたため細かい道筋や大名屋敷なども記載されており、携帯用の住宅地図のような役割を果たしておりました。

江戸切絵図は1755年（宝暦5年）に吉文字屋という版元が発行したものが始まりと云われております。江戸城下をいくつかに区分し大名屋敷や寺社などの名称や地名を記載しており、江戸時代研究における重要な歴史資料でもあります。

その後1846年（弘化3年）に近江屋五平により江戸全体を表した折り畳み式の切絵図が発行されます。近江屋は大名屋敷の多かった麹町にあったため屋敷を探す人のために自作の町内地図のようなものを製作し、それが大変好評だったため地図出版の近吾堂として届け出を出し、江戸切絵図の発行元として人気を博します。　

また1849年（嘉永2年）には尾張屋清七という浮世絵の版元が手掛けた尾張屋版（金鱗堂版）が発行されました。

近吾堂版、尾張屋版が江戸全域をカバーした切絵図を発行し最も有名な切絵図の出版元として人気があり、古地図買取においても状態によっては高額買取となる可能性が十分ございます。

拝見しました江戸切絵図は須原屋茂兵衛版となります。須原屋茂兵衛は江戸時代の書物問屋です。

江戸切絵図の他にも江戸時代の大名の氏名や石高などが記された武艦といった公的な出版物を多く出版しておりました。

こちらの古地図には文政十二年の文字と須原屋茂兵衛とあります。

ご依頼者様より「自宅の整理中に古い地図が出てきたので査定してほしい」とのご連絡があり、ご自宅にお伺いさせていただきました。

こちらは復興版の古地図ではありますが当時の街並みが分かり気軽に楽しめる古地図ですので古地図買取としては大変控えめな価格ではございしたが買取をさせていただきました。

もし仮に文政時代の古地図でしたら、状態にもよりますが25000円くらいの買取価格となったかと思われます。

古地図はその当時を知る上で大変重要な歴史的資料となります。

特に江戸時代当時の古地図や中国・満州や朝鮮・台湾など旧日本軍の支配下にあった地域の古地図は軍事的な歴史資料としての価値も付加され古地図買取として高額買取となる傾向にあります。

私たち「江戸市川」は古地図買取を強化しております。

お持ちの古地図の買取やご売却、処分を検討されていましたら是非「江戸市川」にお問い合わせ下さい。

価値のわからない古地図、汚い古地図でも構いません。

他の買取業者では断られたお品でもご依頼・売却いただけます。
電話0120-456-956・メール・LINEでのお問い合わせを承っておりますのでお気軽にご相談下さいませ。

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