平素より大変お世話になっております。東京都江戸川区での酒器・骨董買取専門店「江戸市川」です。

今回お伺いしました地区は東京都江戸川区北小岩となります。

江戸川区北小岩は江戸川区北東部、江戸川区最北端に位置し葛飾区柴又・鎌倉や市川市市川と隣接する地区です。

江戸川区北小岩及び周辺の西小岩、東小岩、南小岩を含めた地域は一般的に小岩と呼ばれており、古くからある住宅地として知られております。

さて、買取対象となりました骨董品は唐津焼の油壺になります。

油壺とは油を保存しておくための古民具として人気のある骨董品のひとつです。

油を入れる容器は油徳利と呼ばれるものもございますが、油徳利は灯明などの照明器具に用いる油を入れておくための容器なのに対し、油壺は髪油を保存しておくために用いられた容器となります。

油壺を徳利に見立てて使用される方も少なくありませんが、どうしても油の匂いが付いてしまっているものもあるため徳利として使われる際は匂いの有無にご注意ください。

油壺は唐津焼だけでなく伊万里焼や朝鮮李朝陶磁器、さらに瀬戸・美濃焼や京焼でも生産されておりました。

伊万里焼や瀬戸焼では染付が多く、京焼では色絵の油壺も多く製作されました。

拝見いたしました唐津焼は絵唐津と呼ばれる様式となります。

絵唐津は鉄絵で文様を描き、その自由闊達な筆致と作為のない素朴さが魅力です。

桃山時代や江戸時代初期の絵唐津になりますと古陶磁としての価値も加味され、抹茶碗などの茶道具やぐい呑・盃といった酒器は大変高額で取引されることもございます。

こちらの唐津焼の油壺は鉄絵の具合や器形の作行きから江戸時代後期頃の作品と思われます。

油の匂いはついていないようですので徳利としても転用可能です。ただ熱燗にしますと油の匂いが浮いてくる可能性もございますので注意が必要です。

お持ちの方はご依頼者様のお父様で、ご生前は古民具や骨董品蒐集をご趣味とされていたそうです。

こちらの油壺も骨董品コレクションの中でお集めになられた一品だと存じます。割れや欠けもなく保存状態は極めて良好です。

主だった使用はされることなく、専ら鑑賞用として棚にお飾りだったとのことでしたのでそのコンディションの良さにも納得です。

現在の油壺の相場価格を鑑みますと以前ほど高額買取とはなかなか難しいのが現状ではございますが、できる限りの価格でお預りさせていただきました。

唐津焼の油壺の他にも時代は若いのですが九谷焼や有田焼の徳利や急須などもご遺品の整理という形で買取させていただきました。

この度は故人様の大切にされてこられた骨董品の買取ならびにご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董買取専門店「江戸市川」では骨董品・油壺の買取を強化しております。
油壺や油徳利などの古民具・骨董品買取や唐津焼の徳利や盃、ぐい呑みなど古陶磁のご売却をご希望のお客様は是非酒器・骨董買取専門店「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。

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