平素より大変お世話になっております。千葉県市川市での酒器・骨董・古書・古文書買取専門店「江戸市川」です。

お伺いしました地区は千葉県市川市となります。

千葉県市川市は東京都江戸川区ほか、千葉県浦安市や船橋市、松戸市、鎌ヶ谷市と接するベッドタウンです。

その歴史も古く国道14号（千葉街道）の北部は旧石器時代や縄文時代の遺跡や古墳時代の古墳も多く現存しております。

さて、今回買取対象となりました古書・古文書は拓本になります。

拓本とは石碑や凹凸のある器物の文様などを墨を用い写し取った紙になります。

貴重な石碑は遺跡保護の観点から拓本を作ることが禁止されている場合もあり、希少性の高い拓本は高額買取対象となります。

この度買取致しました拓本は江戸時代初期の文人・石川丈山の「六勿銘（ろっこつめい）」です。

「六勿銘」は京都府京都市左京区にある石川丈山の山荘・詩仙堂の台所で働く者向けに考えられた生活訓になります。

丈山は六つの勿れ（なかれ）を「～するなかれ」と自らを戒める意味を漢詩として表現しました。

右より

・丙王を妾にする勿れ（火を粗末に扱うなかれ）

・根族を忘るる勿れ（盗賊や泥棒から身を防ぐことを忘れるなかれ）

・晨興を斁う勿れ（早起きを厭うなかれ）

・糲食を嫌う勿れ（粗食を嫌うなかれ）

・倹勤を変ずる勿れ（質素倹約・勤勉を怠ることなかれ）

・拂拭をおこたる勿れ（掃除を怠るなかれ）

となります。なかなか耳の痛い教育訓です(苦笑）

六勿銘は木板に彫られたものが詩仙堂にありますので、それから採った拓本となります。

拓本としての需要はそこまで高いものではないため古書・古文書の買取価格としては控えめとなってしまいます。

ご依頼者様は拓本についてご存知ではなかったため、拓本についてのご説明と石川丈山ならびに拓本の拓本の需要についてご案内し、ご納得いただける価格にて買取いたしました。

この度は拓本などの古書・古文書買取にご用命下さりありがとうございました。　

酒器・骨董・古書・古文書買取専門店「江戸市川」では古書・古文書・拓本の買取を強化しております。
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