平素より大変お世話になっております。東京都中野区での酒器・骨董・浮世絵買取専門店「江戸市川」です。

今回浮世絵の出張買取でお伺いしました地区は東京都中野区になります。

中野区は東京都23区部西部に位置し新宿区や渋谷区、杉並区、豊島区、練馬区と隣接する区です。

渋谷駅や新宿駅、さらに池袋駅行きのバス路線も充実しており都心へのアクセスが容易なことから都心から一歩離れた住宅街として人気が高いエリアとなります。

さて、この度買取対象となりました浮世絵は4代目・鳥井清忠の役者絵です。

役者絵は浮世絵の様式の一つで歌舞伎役者や舞台などを描いた浮世絵となります。時代により歌舞伎役者の衣装や見物客の服装などが異なるため、役者絵は演劇や庶民の歴史を知る上での資料となることもございます。

役者絵には役者絵・看板絵専門の流派として鳥居派が生まれたことでも知られております。

鳥居派は江戸時代中期頃から現代まで続く浮世絵最大流派のひとつです。創始者は鳥居清信、『見返り美人』の菱川師宣に私淑し「瓢箪足（ひょうたんあし）」「蚯蚓描（みみずがき）」と呼ばれる独特な役者絵を生み出します。「瓢箪足」とは瓢箪のように手足にくびれを描き筋肉を誇張する技法となります。「蚯蚓描」は輪郭線に抑揚をつけ、まるで筆の入りと抜きのように線に躍動感を与える技法です。この二つ技法は鳥居派の基礎であり現代にも引き継がれる伝統技術です。

4代目鳥居清忠は7代目鳥居派当主でもあります。明治8年に生まれ昭和初期まで活躍した浮世絵師です。

浮世絵と言っても大正・昭和時代における浮世絵の文化は衰退しており、活躍の場は専ら歌舞伎座や新富座の看板絵や番付絵がほとんどでした。

4代目清忠の跡を継いだ5代目鳥居清忠は父・清忠のほか鏑木清方も師事し肉筆浮世絵の名手として知られております。特に美人画を得意とし木版画では「おんな十二題」「化粧」「雪」「湯浴み」が代表的作品となります。

画像の浮世絵は鳥居派らしい構図と色使いです。紅色が主体の、いわゆる「紅摺絵」で鳥居派のお家芸とも言えるでしょう。「瓢箪足（ひょうたんあし）」で描かれた足を含む構図もまさしく鳥居派です。

こちらの浮世絵はご依頼者様のお父様の浮世絵コレクションとなります。お亡くなりになられ遺品整理の中で浮世絵が沢山あえい価値がわからなかったため浮世絵買取専門の弊社にご相談くださいました。明治以降の浮世絵は、月岡芳年といった一部の浮世絵師作品を除き、そこまで市場評価額は高くありません。4代目鳥居清忠の浮世絵も査定価格としては控えめな買取価格となってしまいます。ご遺族様は明治から大正・昭和時代の浮世絵や当該作品の浮世絵師・鳥井清忠についてご存知ではなかったためご説明し、ご遺族様にご納得いただける価格にて買取致しました。

この度は大切な浮世絵買取ならびにご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董・浮世絵買取専門店「江戸市川」では浮世絵の買取を強化しております。
鳥居清忠といった鳥居派の浮世絵や歌川国貞、歌川国芳や歌川広重など歌川派の浮世絵ご売却をご希望のお客様は是非浮世絵買取専門「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。

価値のわからない浮世絵や古い浮世絵でも構いません。

他の買取店では断られたお品でも査定・売却可能いただけます。もちろん無料査定です。

電話0120-456-956、web、LINEからお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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