平素より大変お世話になっております。東京都江東区での酒器・骨董・絵画・現代アート買取専門店「江戸市川」です。

今回は東京都江東区在住のお客様より買取いたしました現代アートからコラージュアート作品をご紹介したいと思います。

コラージュとは絵画技法の一つでフランス語の「糊付け」と意味する言葉・collageのことを指します。

写真や壁紙、広告、新聞、ポスターなど様々な素材を組み合わせ一つの作品として表現する技法であり、現代アートの中でもポピュラーなものと言えます。

もともとコラージュはピカソやジョルジョ・ブラックらキュビズムを代表する画家が始めたパピエ・コレに発するとされております。

コラージュアートは絵画という、いわば古典的な表現方法の枠を超えようと現実世界の描写を疑い、あえて無機質な素材をぶつけることでアートの表現に変革をもたらしました。

現代アートではコラージュアートはポップアートとの相性が良く度々目にすることができます。

ポップアートといえばアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインが有名ですがブリティッシュポップアートの祖リチャード・ハミルトンも見逃せません。

ハミルトンはビートルズのアルバム『ザ・ホワイト・アルバム』のカバージャケットをデザインしたことでも有名ですが、彼の作品の魅力は何といっても風刺でしょう。

言い換えればポップアートが表現する、大量消費と物質主義、そして昨今でも話題にあるジェンダーの概念に対する疑念と問題提起に他なりません。

買取対象となりました現代アートはイギリスのアーティストでポリスのヴォーカリスト・スティングの肖像が素材として用いられたコラージュアートとなります。

L.Aの様な夜景と共にビビッドな色彩、80年代人気絶頂だったポリスとその象徴・スティングを取り込み、まさしく80年代のバブル期を彷彿させます。

作家の名は重延瓔子、残念ながら現在現代アート市場で活発に取引される作家ではございませんが多くの前衛的若手作家を輩出した「読売アンデパンダン展」に出品するなど前衛アート作家として活躍しておりました。

読売アンデパンダン展はジャクソン・ポロック作品を日本で紹介したり日本の前衛アーティストであり千円札を原寸大に何枚も印刷した作品を制作し通貨偽造容疑で有罪判決を受けた赤瀬川源平が出品するなど日本の現代アートにおける大変野心的な展覧会として認知されております。

大変面白い作品です、セカンダリーマーケットでの評価が高くありませんでしたが出来る限りの価格で買取させていただきました。

この度は現代アート・ポップアート・コラージュアートの買取にご用命下さりありがとうございました。

絵画・現代アート買取専門店「江戸市川」では絵画・現代アートの買取を強化しております。
ポップアート・コラージュアート作品買取はもちろん新表現主義・具象絵画・抽象画の買取やアンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタイン、草間彌生、村上隆、奈良美智、ロッカクアヤコ、池田満寿夫、瑛九、バスキア、キース・へリングなど現代アート作品ご売却をご希望のお客様は是非「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。新進気鋭の若い現代アーティスト作品も買取致します。

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