平素より大変お世話になっております。東京都台東区での酒器・骨董・茶道具買取専門店「江戸市川」です。

お伺いしました地区は台東区三ノ輪になります。

台東区三ノ輪は台東区北部に位置し同じ台東区日本堤・龍泉・根岸のほか荒川区南千住とも接する地区です。

明治通り・昭和通り・日光街道と主要な幹線道路が区域を通り、江戸時代より続く交通の要所としても知られております。

さて、今回買取対象となりました茶道具は蝉形の籠花入になります。

花入とは茶席に飾る花を活けるための茶道具です。素材には唐銅や古銅などの金属や陶磁器をはじめ、竹や木の皮、藤などの蔓が用いられております。

こちらの花入は竹や藤を編んだ籠花入と呼ばれるものです。

籠花入も唐物籠と和物籠に大別されます。唐物籠は室町時代から江戸時代初期にかけて輸入された籠を指し、当時流行した書院造りに合った品格の高い籠花入になります。

和物籠は千利休の侘茶以降用いられた籠花入を指し、精密に作られた唐物籠に比べますともっさりとした大味な風合いが特徴です。

ただその素朴な粗さが利休の追求した侘び寂びの精神と合致し流行するようになります。

和物籠には利休好や宗全好、さらに表千家・裏千家・武者小路千家ら三千家の家元の好みも多く製作されております。

蟬形籠花入は掛花入のひとつで、掛けた姿形が蝉に似ていることから名付けられました。蝉の形をしているため夏の茶席で用いられます。

蝉籠花入はもともと江戸時代前期の茶人・久保田宗全の好みとして作られました。

ただ宗全好の蟬籠花入は藤の蔓を用いたもののため竹を編んだこちらの蝉形籠花入とは残念ながら意匠が異なります。

宗全好みの籠花入には他にも宗全籠と呼ばれる置籠花入もございます。

籠花入は日本のみならずヨーロッパやアメリカを中心に海外での人気が高く高額買取対象の茶道具のひとつです。

とりわけ田辺竹雲斎、早川尚古斎、田中呉竹、田中篁斎といった名だたる工芸家の籠花入は高値買取となりやすい傾向にあります。

ご依頼者様のご自宅に掛けられていた掛花入でしたが、近々建て替えをご予定とのことで家財道具の整理・引っ越しの準備の一環として買取させていただきました。

近年の都内の住宅事情ですと、スペース的に床の間や和室を設ける余裕がなくなり、必然的に床の間飾りや茶道具などが不要となってしまうケースが多く見受けられます。

此度のご依頼者様も新築には床の間を作らないため、今まであった茶道具や掛軸などの床の間飾りの買取・査定を弊社にご依頼くださいました。

こちらの蟬形籠花入は在銘ですが、上記のような高名な竹工芸作家の作品ではありませんので竹工芸としての買取価格は控えめとなります。

ただ夏の季節を表現した茶道具としては使い勝手がよく、可愛らしい雰囲気で茶席が和むであろうことからご依頼者様にご納得いただける価格にて買取させていただきました。

この度は茶道具・籠花入の買取ならびに家財整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董買取専門店「江戸市川」では茶道具・籠花入の買取を強化しております。
籠花入をはじめ抹茶碗・茶入・香合・香炉・香木といった茶道具の買取や急須・煎茶碗などの煎茶道具のご売却をご希望のお客様は是非酒器・骨董・茶道具買取専門店「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。

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電話0120-456-956、web、LINEからお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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・東京都台東区内

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