【モデルガン買取】遺品整理などで出てきた古いモデルガンやエアガンの処分にお困りの方必読!モデルガン買取時に気を付けるべきポイントとは⁉【ミリタリー買取】
2024.07.08
- 江戸市川コラム
- ミリタリー
目次
【モデルガン買取時に気を付けるべきポイントとは⁉】はじめに
モデルガンとは、実銃と同様の外見や機構を持つが実弾を発射しない、非実銃の呼称です。銃器の外装を忠実に模したモデルガンは法律的に銃の所持が禁止されている日本においてコレクターズアイテムとして人気があります。
弾丸を発射できないようにされていることなど、外見以外の機構においてモデルガンと実物の銃器とでは異なるのですが、一部を改造することによって弾丸を発射できるようにするといった悪用事例が多発したため日本のモデルガン販売は銃規制の歴史と言っても過言ではないでしょう。
つまり、たとえモデルガンといっても、古いモデルガンですと現在の銃刀法において所持が禁止されている可能性もゼロではないのです。
「家族の者が亡くなり遺品整理をしていたらコレクションのモデルガンが大量に出てきて処分に困っている。売っていいものかどうか、銃刀法に抵触しないか、買取可能かどうか査定してほしい」
最近このようなご相談を受けることが増えてまいりました。
そのまま放置しておくとお客様ご自身やご家族が銃刀法違反に問われかねません。
そこで今回はあまりモデルガンに詳しくない方に向け、モデルガン買取において気を付けるべきポイントをご案内したいと思います。
【モデルガン買取】銃刀法違反になるモデルガンとは?
銃刀法違反になるモデルガンは銃砲刀剣類所持等取締法(昭和三十三年法律第六号)第二十二条の二・(模造拳銃の所持の禁止)に記載があります。
第二十二条の二
何人も、模造拳銃(金属で作られ、かつ、拳銃に著しく類似する形態を有する物で内閣府令で定めるものをいう。以下この項において同じ。)を所持してはならない。
そして金属製モデルガンの所持については銃砲刀剣類所持等取締法施行規則・第百二条に記載があります。
第百二条
①銃腔こう(銃の筒状の部分)に相当する部分を金属で完全に閉塞すること。
②表面(銃把「グリップ」に相当する部分の表面を除く)の全体を白色又は黄色とすること。
つまり上記二点が施された金属製のモデルガンは模造拳銃には該当せず規制の対象にはなりません。黄色には金色メッキが含まれますが、白に銀色は含まれません。これはステンレスやニッケル・クロームメッキ製といった銀色の実銃が存在するためです。
1977年(昭和52年)にいわゆる「52年規制」と呼ばれる、モデルガンの構造における規制が定まり、これがその後のモデルガン買取におけるベースとなっております。
・金属製モデルガンの主要部分に使用できる素材はブリネル硬さ91以下の金属(亜鉛合金など)に制限
・銃身に相当する部分の基部にインサートを鋳込むこと
・回転弾倉に相当する部分の前部にインサートを鋳込み、薬室に相当する部分の隔壁に切れ目を入れること
・銃身に相当する部分が交換できないように機関部体(フレーム)に相当する部分と一体鋳造にすること
拳銃や小銃などの形態を問わず、金属製モデルガン全般の構造について厳しい規定が追加された。内閣府令で定めるこれらの規定に適合しないものはそれ以前の規制枠内でも銃刀法で定める模擬銃器に該当し、販売目的の所持が禁止されております。
新たな規制に適合した製品にはメーカー組合によりSMG・STGAマークが印刻されており、このマークの有無がモデルガン買取における最も重要なポイントと言ってもいいでしょう。
この52年規制により、実質的に金属製モデルガンの製造販売が難しくなり、代わりにABS樹脂やHW樹脂といった金属を使用しない合成樹脂により製作されたモデルガンが主流となります。
メッキ技術が進歩したことにより、ガンメタリックやシルバーメタリックのモデルガンが製作できるようになり人気を博します。ただ樹脂製モデルガンは質感や重量感で金属製モデルガンにはどうしても勝てずモデルガンマニアを満足させることができずにいました。
しかしその後、亜鉛合金や鉄などの金属粉を混合したヘビーウェイト樹脂が開発されるようになると樹脂製モデルガンの欠点であった質感と重量感の問題が解決されモデルガンファンの人気を取り戻しました。
樹脂製モデルガンの場合、規制に適合した製品にはメーカー組合によりSPG・STGAマークが印刻されております。
【モデルガン売却】エアソフトガン買取について
サバイバルゲームなどで用いる遊戯銃をエアソフトガンと呼びます。
モデルガンとは異なり6㎜のBB弾を低圧の圧縮空気、または難燃性の低圧ガスの圧力、またはモーター駆動により発射することができることがエアソフトガン最大の特徴です。
玩具である遊戯銃の所持に許可等は不要ですが、過去に悪用事案が多発した経緯があり、外観や威力について銃刀法にて規制対象となるものが存在いたします。また条例で威力による年齢制限を設けている自治体も少なくありません。
エアソフトガン買取においては以下の4点がポイントとなります。
①警察により「拳銃」に該当と認定されたエアソフトガン
・銃身及び弾倉が貫通している。
・弾倉又は薬室に実包の装填が可能である。
・プラスチック製の薬莢と弾丸が付属しており、薬莢にはスプリングが内蔵されている。
・撃針を有し、薬莢の雷管部分を打撃するとスプリングの力で弾丸が発射される。
この条件に該当し「拳銃」として認定されているエアソフトガンは以下の4種となります。
・コクサイ M29パワーアップマグナム
・タナカ S&W M500(カシオペアモデル)
・タナカ コルトSAA45(カシオペアモデル)
・アサヒファイヤーアームズ M40A1
この4種はカートリッジ内にガスを直接注入でき、カートリッジの先端にBB弾を保持できる「蓄圧式薬きょう」を使用したエアソフトガンとなります。
実銃と同じような位置(ハンマーの先端)からカートリッジ後端にあるバルブを叩く方式を採用したモデルとなるため実弾が撃てる構造と認定されております。
②金属製の拳銃型エアガン・ガスガン
銃刀法における模造拳銃の概念にモデルガンとエアガンの区別はされておりません。
金属製ハンドガンタイプのエアソフトガンはモデルガン同様規制対象となります。
銃腔に相当する部分を金属で完全に閉塞し、銃把(グリップ)に相当する部分を除く表面全体を白色または黄色とする措置を施さなければ所持は違法となりますのでご注意下さい。
③2006年銃刀法に新設された威力規制に適合していないエアソフトガン
2006年の改正により準空気銃に該当しない威力は6mmBB弾の場合0.989J未満、8mmBB弾の場合1.64J未満と定められました。
法改正にともない、各遊戯銃メーカーから規制値以上の威力を有する要改修機種が発表されました。これに該当するエアソフトガンを所持している者は、法規制が施行される前日の2007年2月20日までに適正威力へ改修するか(2006年法律施行時にメーカーが無償改修を行っていましたが、今現在は終了)、または廃棄することになっております。
現在は改正銃刀法が施行されているため、法規制値以上の威力を有するエアソフトガンの所持は違法となりますのでご注意ください。
バルブやスプリングの交換、高圧ガスの使用等により威力を増大させ弾丸の運動エネルギーを改正銃刀法以上に高めることは違法改造に該当し、所持自体が違法となります。
また外国メーカーのエアソフトガンの中には準空気銃に該当するものや構造上真正銃に認定され得るものが存在するため、輸入エアソフトガン買取には注意が必要です。
各遊戯銃メーカー規制が発表した、値以上の威力を有する要改修機種一覧(2006年以前販売モデルに限る)
【火縄銃買取】その他、銃刀法に抵触する恐れのある案件
・古式銃
火縄銃、管打ち銃など古い銃のことで鉄砲刀剣類登録証を取得することで美術品として所持が認められている実銃を指します。
旧軍用拳銃・軍関係者が終戦とともに持ち帰った実銃は現代銃となるため所持が禁止されております。
登録証を紛失した古式銃を所持するには登録証の再発行手続きが必要となります。
(もし遺品整理などで登録証のない古式銃が出てきた時はこちらをご参照ください。)
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・ボウガン/クロスボウ
2021年6月8日、ボウガン/クロスボウの使用及び販売の規制、所持の許可制を定める改正銃刀法が成立しました。
それまで規制対象ではなかったためモデルガンやミリタリー関係の遺品整理などで比較的多く見受けられます。所持には都道府県の公安委員会の許可が必要となり、さらに用途もスポーツ用、動物麻酔用などに限られておりますのでご注意ください。
・サバイバルナイフ・刀剣
銃刀法により刃体の長さが6センチメートルを超える刃物については「何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない。」と定められております。
例えば料理人の方が包丁を携帯することは業務上の理由から可能となります。
キャンプなどでサバイバルナイフを携帯することは考えられますが、その時の状況により判断されますのでむやみに携帯しないほうがよろしいでしょう。
また改正銃刀法ではダガーナイフの所持・販売が禁止されております。
平成20年6月に東京秋葉原で発生したダガーナイフ等を使用した無差別殺人事件をはじめとする最近の刃物を使用した凶悪事件を受け、銃刀法が改正され平成21年1月5日から施行されました。
所持禁止の対象となるのは、いわゆるダガーナイフを含む、「刃渡り5.5cm以上15cm未満の柄を付けて用いる左右均整の形状をした諸刃の鋼質性の刃物で先端部が著しく鋭いもの」と定められております。
「刀剣類」とは、刃渡り15センチメートル以上の刀、槍及び薙刀、刃渡り5.5センチメートル以上の剣・ダガーナイフ、あいくち並びに45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛び出しナイフ、刃渡り5.5センチメートル以下の飛出しナイフを指します。
日本刀や槍、薙刀は古式銃同様、鉄砲刀剣類登録証を取得することで美術品として所持することが可能です。
(もし遺品整理などで登録証のない刀剣が出てきた時はこちらをご参照ください。)
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一方で一部の軍刀は伝統的な日本刀の製法で製造されていないため美術品として認められず、所持が禁止されております。
・無可動実銃/無可動銃
無可動実銃は溶接、切断等の方法により銃砲の機関部を作動不能にし、かつ、銃身 及び弾倉を閉塞するなどして銃砲としての機能を完全に失わせたものを指します。
モデルガンやエアソフトガンと異なり元々が実銃であるため、銃本来の感触を楽しめ、外装だけですが本物の銃の手入れを味わうことも可能なためコレクターズアイテムとして人気の品となります。
特徴としては銃身内部に鉄製の棒を挿入し、銃口から薬室まで塞がっていて更に溶接され絶対に抜けない加工や薬室及び銃身、機関部にスリットを入れる加工などが施されております。
ただ銃刀法の観点からハンドガン・拳銃タイプの無可動銃所持はリスクが高いことから所持・販売・買取を控える個人、業者ともに少なくありません。
【モデルガン買取時に気を付けるべきポイントとは⁉】まとめ
一部のモデルガン愛好家の中には52年規制以前のモデルガンをそのまま所持されているケースも少なくなく、その方が亡くなった後にご遺族の方がモデルガン買取に依頼すると銃刀法に抵触してしまうという案件も見受けられますので注意が必要です。
知らなかったとはいえ、ネットオークションやフリマアプリで転売してしまうと違法な売買とみなされ懲役刑または罰金刑に処せられる恐れもございます。
もしご親族の遺品整理で出てきたモデルガンがどういったものかを含めご心配でしたら、ミリタリー・モデルガン買取専門店でもある弊社にご相談ください。
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