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2021年07月15日

【書道具買取】これから墨を売りたい方必見!墨の買取査定前に知っておくと得する墨買取マル得情報【墨買取】

 

【これから墨を売りたい方必見!墨の買取査定前に知っておくと得する墨買取マル秘情報】はじめに

ご遺品整理やご実家の整理で先代から引き継がれた書道具の処分についてお悩みの方はいらっしゃいますか。

書道具と一口に申し上げても硯や筆、印材、半紙・和紙や墨など多岐に渡るため、それぞれどのくらいの価値があるのか、そもそも売却可能な書道具なのかどうかを判断することも難しいかもしれません。

書道具の中で筆と墨と和紙・半紙は使用すると減る消耗品ですので硯などに比べると比較的ニーズが高い書道具と言えます。特に墨は磨れば減る、練習する度に減る消耗品なため筆や半紙・和紙に比べましても書道家や書家など書道を嗜む方からの需要は一段高いと言えます。

また中国では一部の墨は鑑賞用として愛玩され、単なる文房具ではなく美術工芸品として認知されています。中でも古墨と呼ばれる時代のある墨は高額で買取されることも少なくありません。

 

ではどんな墨にニーズがあり買取可能なのでしょうか。

書道具買取のご相談の中で「使いかけの墨ばかりでも買取可能かどうか」「墨の数があまりに多くて処分に困っている」「捨ててもいい墨なのか、価値のある墨なのか、書道に詳しくないのでわからない」など墨買取に関するお問い合わせも多くなっております。

そこで今回の記事は「どういった墨が買取対象となるのか?」「墨の高額査定ポイントとは?」などについてご案内していきたいと存じます。

これから墨を売りたいとお考えの方や、ご遺品整理中で大量の墨にお困りの方などにとって少しでもご不安や疑問点の解消にお役立ていただけましたら幸いです。

 

 

【墨売却】どういった墨が買取対象となるのか?

墨と一言で申し上げても種類も製法も様々です。先ず書道用の墨は日本製の「和墨」と中国製の「唐墨」とに大別されます。

また和墨、唐墨どちらにも安価な墨と高額で販売されている墨とが存在し、書道具や墨にあまり馴染みのない方にとって両者の判断が難しいかもしれません。

そこでこの項ではどういった種類の墨が買取可能なのか、なるべく具体的にご説明していきたいと思います。

 

買取可能な墨の種類

墨の種類はその精製方法でも大きく分けられます。墨は煤(すす)と膠(にかわ)などを混ぜて作られます。

その原料により呼称と用途が異なるので主な種類をご案内します。

・油煙墨

菜種油や胡麻油など植物油から出来た煤を用いた墨です。

墨の磨り口には光沢があり、古い墨には赤味を帯びた茶系の色となる特徴が見受けられます。

 

・松煙墨

松の枝や皮、松ヤニから出来た煤を用いた墨となります。

光沢や艶があまりなく、古い墨ほど青味かかった色となる特徴があります。

 

・漢字用墨と仮名用墨(写経用墨)

日本の書道は漢字と仮名(写経)とに分かれることがあり、書道家や書家によっては漢字用と仮名書道用の墨を分けて用いる方もいらっしゃいます。

漢字用の墨は墨の黒味を大切にするため仮名用墨に比べますと細かい煤は用いません。仮名用の墨や写経用の墨には筆運びのよい、暢びのある墨が好まれます。そのため仮名用墨や写経用墨にはより粒子の細かい古梅園などの油煙墨が使われることが多いです。

 

 

・和墨

日本製の墨の総称となります。

日本の墨の生産量90%以上は奈良県で生産されております。飛鳥時代に奈良の都に中国より墨匠(墨職人)が渡来し生産されるようになりました。

この時代の墨は松煙墨が主流となり大陸の影響を強く受けた墨が作られます。政治や文化の中心が仏教となり役人の書記業務や仏僧の写経において墨が大量に必要となったことも要因と考えられております。

奈良で生産される墨は「奈良墨」と呼ばれ、伝統的工芸品にも指定されております。

現在も奈良墨製造の老舗と呼ばれる墨屋で作られた墨は高額買取対象となることも多いため代表的なメーカーをご紹介したいと思います。

①古梅園

1577年創業、最も歴史のある老舗墨メーカーです。古梅園の始祖である、松井道珍が奈良墨を全国区にした立役者でもあります。

代々皇室や徳川幕府の御用墨所を勤め「紅花墨」「神仙墨」などの製墨で知られるようになりました。「紅花墨」は通称「お花墨」といい、多くの書道家や書道家愛好家と幅広く人気のある墨の一つとして知られております。

 

②玄林堂

1717年創業、昔ながらの手作りの製墨を守り続けている墨製造メーカーです。

一丁10万円を超える墨も製造販売しており、高級墨メーカーとしても知られております。代表的な墨は九十九寿墨となります。

 

③呉竹精昇堂

筆ペンなどの文房具でも有名なメーカーですが書道用の墨を生産しているでも有名です。

創業は1902年(明治35年)となります。贈答品用の墨や港竹仙といった高名な墨匠による高級墨は現在でも高額買取対象の墨となります。

「千寿墨」は呉竹を代表する墨の銘柄です。

 

④墨運堂

創業は1805年、奈良墨の伝統的製法に今でもこだわりを見せる老舗墨メーカーです。

高級墨「百選墨」は勿論、書道初心者向けの「玄宗」など種類も豊富で、様々なニーズに応える墨を提供しております。

 

また奈良墨には奈良製墨組合という組合があり、所属する玄勝堂桂林堂勝栄堂などのメーカーの墨も知られております。

 

 

・中国墨(唐墨)

唐墨とは中国製の墨の総称となります。

中国における墨の歴史は古く、紀元前1500年頃の殷時代にまで遡るとされております。

唐墨は一般的に日本の墨より膠の含有率が高いため墨のおり方が遅く黒味が出にくい一方で粘り気が弱く、柔らかく品のある墨色が特徴です。

特に中国の書道用紙・宣紙との相性はよく、漢字書道をされる方からのニーズが高い墨とも言えます。

 

・曹素功

曹素功(そうそこう)は元々中国清時代初期の安徽省出身の墨匠の名前であり、屋号となります。

明時代の名墨厰・呉叔大が閉鎖され、受け継ぐ形で開業しました。清時代には宮廷に献上する墨も制作しておりました。

日本の文人・富岡鉄斎が依頼して制作させた「鉄斎翁書画宝墨」や「大好山水」が今でもブランドネームとして引き継がれております。

曹素功は1966年の文化大革命後に胡開文とともに「上海墨厰」として合併、再編されます。

中国の墨はこの文化大革命の影響が大きく、曹素功、胡開文ともに文革の後では墨の質が著しく低下してしまいます。

 

・胡開文

胡開文(こかいぶん)も曹素功同様に安徽省で生産される墨になります。

元々は清時代の製墨家・胡天注が開業した店舗名です。

先述しました曹素功のほかに汪近聖、汪節庵そして胡開文は「清代四大製墨名家」と呼ばれております。中でも曹素功と胡開文は高い評価を受け、その名は現代に引き継がれ中国墨・唐墨の二大ブランドと言っても過言ではないでしょう。胡開文も文化大革命により曹素功と共に「上海墨厰」へ合併・統合されてしまい質が低下します。

しかし1980年代以降、上海墨厰が民営化されるようになると胡開文は独立し、また一大ブランドどして復帰することとなります。

 

 

【墨処分】墨の高額査定ポイントとは?

墨の高額査定ポイント

墨の高額査定ポイント①「保存状態の良し悪し」です。

これは墨に限らず、骨董品買取や書道具買取全般に当てはなる条件か思われます。

墨の査定に限定しますと、墨は水分に弱く使用済みの墨ですと磨り口が柔らかく変質してしまうため、そのまま乾燥させるとヒビが入る可能性があります。

また墨は膠を使用しているため、長期保管による膠の変質が墨の組織自体を凝縮させてしまい墨としては使えない状態になる場合も少なくありません。

湿度の高い場所では水分を吸いカビが発生しやすくなります。また逆に直射日光では割れを発生させてしまう恐れもございます。

こういったコンディションの墨は査定評価としてはマイナスとなりますので墨は湿度変化の少ない場所での保管をお薦め致します。

 

墨の高額査定ポイント②は「古い墨」「古墨」です。

長期保存により墨の質は変化します。特に墨の成分である膠は分解が進み膠が「枯れた」状態になります。

膠の枯れた状態の墨は伸びがよく墨色に立体感が出て様々な表現が可能となります。特に淡墨の作品においては古い墨・古墨の持つ特徴が必要不可欠となるため墨の買取査定としてはプラス評価となります。

  

また中国墨・唐墨に当てはまる査定ポイントですが、「文化大革命前の墨」であるとコンディション次第では高額査定となる可能性がございます。

先述しました通り、1960年代の文化大革命により中国墨ブランドの胡開文や曹素功は統合・合併を余儀なくされ国営化されるようになります。

その後、外貨獲得を目的とし大量生産された唐墨が出回るようになり大きく質を下げてしまいます。1980年代に民営化され胡開文が独立する形で胡開文・曹素功の二大中国墨ブランドとして中国墨は生産されるようになりましたがやはり墨の質的には文革前に及ぶことはありません。

 

 

使用済みの墨・使いかけの墨買取査定について

遺品として引き継がれた書道具の中に多いのが使用済みの墨や使いかけの墨だと思います。

「未使用の墨なら買取対象だけど使用済みの墨や使いかけの墨は買取が難しいだろうから捨てるしかない」と思われている方も多いのでないでしょうか。

 

実は使用済みの墨でも使いかけの墨でも買取となる可能性がございます!

 

先ず墨の希少性が高い場合、使いかけの墨や使用済みの墨でも買取対象となるケースも見受けられます。特に古墨・時代のある墨に多く見られます。

また墨は書くためにどうしても磨らなければならない、いわば消耗品の書道具です。消耗品であるため、練習のために墨はいくつあってもいいと考える方が実は大変多いのです。

もちろん未使用の墨に比べたら買取価格としては、一部の古墨や高級墨を除いては、極々控えめとなるケースがほとんどかもしれません。ただいくら使用済みの墨、使いかけの墨とはいえ「まだ使える、捨てるには忍びない」とお考えでしたら使用済みの墨でも買取可能かどうかご相談くださいませ。

 

 

【これから墨を売りたい方必見!墨の買取査定前に知っておくと得する墨買取マル秘情報】まとめ

墨には日本製の墨・和墨と中国製の墨・唐墨とあり、さらにそれぞれ墨の産地や工房・メーカーが存在します。

 

日本では奈良県の奈良墨が伝統工芸品として知られており、墨の国内シェア9割を超えております。その中には古梅園や玄林堂、呉竹精昇堂といった老舗製墨メーカーも多く、高級墨や時代の古い墨は高額買取対象となり得ます。

中国墨・唐墨では曹素功や胡開文を中心に買取が可能です。中国では書道具の硯・墨・紙・筆を「文房四宝」と呼び鑑賞の対象としております。中でも優れた墨匠を生み出した明時代・清時代の古墨は中国美術を扱う海外オークションにおいて高額落札されております。

 

墨は書家や書道家の様な書道に精通された方ですと時代や精製方法の違いや価値などが分かるのですが、あまり書道や書道具に馴染みのない方にとって墨の価値を判断するのは難しいかもしれません。

特に墨は練習用の大量生産品の墨と書道家・書家が展覧会などに出品する作品を制作する際に用いる高額な墨のどちらも実用性が高く、書道具にご関心のない方ですと買取可能な墨なのかどうか判断がつきにくい書道具です。そのためご遺品整理やご実家整理、また物件売却に伴う家財整理などで出てきた大量の墨の処分にもしお困りでしたら書道具や墨に詳しい買取店にご相談されるのも一つのアイデアかもしれません。

使いかけの墨や使用済みの墨が買取可能かどうかも買取店によるところが大きいため、まずはお客様のニーズに応じた書道具・墨買取店のご選択をお勧め致します。

 

 

私ども「江戸市川」は書道具・墨の買取を専門としております。

墨は単なる書道具としてだけでなく日本の伝統工芸品として、また中国美術として評価できる場合もございます。弊社はその両面から鑑み書道具・書画墨の買取を致します。

私たち書道具買取専門「江戸市川」では使わなくなった大切な書道具や墨を今必要とされている次の方へ繋ぐお手伝いをしております。

お持ちの墨が次の方が使用することができる墨なのかどうか、買取可能な墨なのかどうか、価値のある墨なのかどうかを含め、処分される前に書道具・墨の買取査定へご依頼いただければと存じます。墨の価値を知りたいということだけでも構いません、お気軽にお声掛けくださいます様お願い申し上げます。他の買取業者では断られたお品でも査定・売却可能です。

電話0120-456-956・web査定・LINE査定など、お声掛け頂けましたら光栄です。

 

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