【古書・古文書買取】古書や古文書の処分に困った方が初めに知っておくと得をする古書・古文書買取情報【古書・古文書売却】
2020.12.30
- 江戸市川コラム
- 古書・古文書
目次
【古書や古文書の処分に困った方が初めに知っておくと得をする古書・古文書買取情報】はじめに
ご実家の蔵や倉庫、または古い民家、さらにはご遺品の整理されていたら古い本や巻物、古地図、古い手紙など、いわゆる「古書」「古文書」が出てきたという方はいらっしゃいますでしょうか。
古書や古文書は「まず読めない」「紙くず」「古い本」と思われ、価値のないものとして可燃ゴミなどで処分されてしまいがちです。
しかし一括りにされてしまいがちな古書や古文書ですが、内容や種類によっては美術品や骨董品、さらに歴史的資料として大変価値が高く、高額買取となる古書や古文書も少なくありません。
そうは申し上げましても、一般の方で古書や古文書の価値や買取の条件など古書・古文書に関する買取情報についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回はご遺品の整理などで大量に古書や古文書が出てきて、どうしたらよいか分からずお困りの方やご実家の蔵や倉庫などを整理されていたら沢山の古書や古文書が出てきたが価値があるのか分からず処分してしまおうかと思われてる方に「どのような古書・古文書に価値があるのか」「高額買取となりやすい古書・古文書の種類」「古書・古文書高額査定のポイント」などをご案内したいと思います。これから古書・古文書を売りたいという方にとってもお役に立てましたら幸いです。
【古書・古文書買取】どのような古書・古文書に価値があるのか
古書や古文書の価値は出版された時代の文化や風習の影響を色濃く残すもののため、まず歴史的価値が高いということが挙げられます。
古書の中には絶版になった本や高名な文豪の初版本なども古書愛好家のコレクターズアイテムとして知られております。
また江戸時代から以前の古書は歴史的価値から文献資料としての価値が評価され高額買取されることが少なくありません。さらに中国清朝からそれ以前の中国の古書(漢籍)もまた同様に歴史的意義の高い古書の一つとして高評価されております。
これらは一般的に「古典籍」と呼ばれており、古い和本の中には国宝や重要文化財に指定されているものもあります。
古文書という言葉が指す範囲は大変広いのですが、歴史学的見地からは「特定の人物に向けて作成されたものを古文書」、「不特定多数の人に向けて書かれたものを古記録」と呼びます。
これは古文書が差出人と受取人が書かれている一次資料であることに対し、古記録はそれらの記載がないため二次資料として見なされるためです。
この点の違いは歴史学を専攻していないとなかなか分かりにくい違いになってしまいますが、「いつ」「どこで」「だれが」書いたものかが分かり、更に「その時に」「その現場で」「その人が」が書いたと判明できるものを一次資料といい、そうでないものは二次資料という大別で構いません。
そのため一次資料の古文書は日記や手記、書簡、消息文、公文書などになることがほとんどです。
当然ほとんど流通することがないのですが、ごくまれに個人蔵の古書や古文書の中に歴史的事実が記された手記や日記、手紙などが発見され報道されることも少なくありません。
もしかしましたらお持ちの古書・古文書の中にも歴史的価値の高いものがあるかのしれません。
【古書・古文書売却】高額買取となりやすい古書・古文書の種類
歴史的価値の高い古書や古文書は学術的意味合いから買取価格が高額となりやすいと言えます。
ここではより分かりやすく、高値買取となりやすい古書・古文書の種類をご案内したいと思います。
お持ちの古書・古文書の中にあるかどうかご確認下さいませ。
・古そうな本や手紙
第一印象で「古そう」と感じされた古書や古文書が意外とそのまま高額買取と繋がるケースも少なくありません。
加えて漢字だけで書かれた古書や古文書も査定に出すと高額買取となる場合もございます。
古書や古文書に書かれた内容が分からなくても捨てる前に先ずは古書・古文書買取査定に出すことを強くお勧め致します。
・和本
和本は和装本とも呼びますが、日本の伝統的な製本法によって製作された古書・古文書のひとつです。
和本には巻物の形態をとった巻子本(巻子装本)や蛇腹状に織られた折本(折本装本)、粘葉装など本文の料紙を重ね合わせて糊で貼り合わせた形態の草子本、そして紙を糸で綴じた冊子装本とに大別されます。
和本の文は写本や木版摺り、石版、銅版、そして活版とあります。木版本の出現はそれまでお手本手や原本を手書きで書き写すしかなかった複製本の生産性を著しく向上させることに成功しました。
江戸時代後期頃には浮世絵の技術の応用により、より多くの和本が生産され浮世絵の挿絵が入った黄表紙、合巻、洒落本などの草双紙(絵草紙)や寺子屋などの教本も作られるようになります。
その一方で古活字版と呼ばれる初期活版印刷の和本は印刷技術を知る上で重要な歴史的資料として高額買取される古書・古文書のひとつとなっております。
・縮緬本(ちりめん本)
明治以降に出版された縮緬本も高額買取される古書・古文書のひとつです。
縮緬本とは着物に用いられるシボのある柔らかい和紙に日本の物語などを挿絵と英訳や仏語訳など外国語で印刷された古書になります。
考案者は明治時代に活躍した長谷川武次郎です。
縮緬本は海外向けに日本の童話や逸話、暦などを紹介する輸出品として制作されました。
小泉八雲の縮緬本は欧米やインド、東南アジアなどへ輸出され世界中の読者の心を惹きつけ日本ブームの火付け役の一端を担っておりました。
・文豪による原稿や草稿、手記、書簡(手紙)
夏目漱石など明治・大正・昭和時代の文豪たちの肉筆原稿用紙や草稿は文学史的に大変価値が高く高額買取される古書・古文書のひとつです。
特に草稿は原案をまとめているアイデア段階のもののため文豪たちの「生みの苦しみ」が垣間見えるものとして人気が高く高値買取となりやすい傾向にあります。
また書簡や手紙は文豪と交遊のあった方とのやり取りなどがわかり当時の様子を知る上で重要な一次資料となります。
例えば若くして亡くなった詩人・中原中也は書簡を多く残しており、詩的表現とともに当時の心情がわかる作品として評価されております。
夏目漱石、森鴎外、泉鏡花、芥川龍之介、太宰治、武者小路実篤、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫、司馬遼太郎、村上春樹など文豪の原稿、草稿や書簡、手紙さらにサイン色紙などは高額買取される古書・古文書となっております。
・絶版本、初版本
有名な文豪の代表作品の初版本や絶版本は文豪ファンからのニーズが高いことから高額買取される古書・古文書のひとつとなっております。
・拓本
拓本とは器物の形や文字、刻銘、文様などを墨を用い写し取った紙になります。
石碑などの文面を写し取った拓本は歴史的価値が高く高額買取されるケースが見受けられます。
更に現在では拓本を採ることを禁止している石碑なども多く、現存する数の少ない拓本は希少性が高く高値買取される傾向です。
また書道では手本とする古典に拓本を使用することがあります。古代中国において成立した漢字の形の多くが石碑として遺されているためです。
・書道手本、折手本、法帖
書道家や書家が書いた手本書きや石碑などから採った拓本がこれに相当します。
書道では臨書の際に手本となる書跡(書蹟)が必要となります。臨書とは手本を見ながら書き写す手法です。
漢字の成立した時代は古代中国に遡ります。
王羲之の「蘭亭序」や顔真卿の「多宝塔碑」は石碑としても有名で、それらから制作された拓本が書道の手本として用いられました。
時代の古い拓本は書道の手本としての価値だけでなく歴史的価値の高い古書・古文書の一つとして評価され高額取引対象となっております。
拓本や書家・書道家の手本書きは折手本と呼ばれる蛇腹状のものに製本されていることがあります。
また中国では書跡(書蹟)を書道などに用いるために保存し制作したものを法帖と呼びます。
法帖には真蹟・模書・臨模・模刻などの種類があります。拓本は模刻に入ります。加えて法帖は基本的に紙に筆と墨で書かれた書蹟を模写したものを指すため、拓本を法帖に仕立てたものは「碑帖」とも呼ばれております。本来は法帖と碑帖は区別されていたようですが現在では同列に語られることも多く、「碑版法帖」とも呼ぶこともあります。
・消息文、古い手紙
消息文は端的に申し上げれば「古い手紙」や「古い書状」になります。
ただし書き手と受け取り手がはっきりわかる手紙になりますので一次資料としての歴史的価値が高く高額買取される古書・古文書のひとつです。
個人蔵の古書・古文書を整理していると歴史上有名な武将の書簡だったということが間々ございます。
そういった消息文の発見が歴史の新たな新事実やこれまでの通説を裏付ける資料として高く評価されることも少なくありません。
また既に誰が書いた消息文か判明している場合、それが有名な武将や茶人、政治家などのものですと軸装され掛軸として保管されていることも多く見受けられます。
これらは時に茶掛けとして用いられることもあるため古書・古文書でありながら茶道具としての価値も付加され思わぬ高額買取となるケースもございます。
・証文
証文とは主に権利関係や契約関係、訴訟などにおける公文書や書状となります。
土地の委任状や借用書、質券、和解や意義申し立ての書状、絶縁状など様々です。これらの証文はその土地土地での歴史や出来事を知る上で大切な研究資料となります。
・漢籍(唐本)
漢籍とは中国にて出版された書籍になります。
一般的に清時代までの書籍を指し、中華民国以降の出版物は中国書と呼ばれ区別されております。
唐本は日本に輸入された漢籍の総称です。学問の一環として江戸時代に多くの唐本が輸入され日本で復刻、翻訳されたものも多く制作されるようになりました。
これらの復刻・訳刻本を和刻本と呼びます。
・古い洋書
古い洋書で高額買取されやすいものの一つに聖書があります。
キリスト教関連の洋書は宗教学の研究資料として高額買取されやすく戦前までの聖書やキリスト教関連の洋書は状態にもよりますが高額買取されるケースが見受けられます。
・満州・朝鮮・台湾関連の古書・古文書
満州や朝鮮、台湾など旧日本軍統治下に出版された印刷物となります。
南満州鉄道関連の資料や朝鮮統治に関する書籍、また愛新覚羅溥儀の手記や書簡など、当時の政治家の名が入った書状や公文書はもちろん満州や朝鮮の市街地図や旅行用パンフレットなども当時を知る上で重要な資料的価値が高く高値買取されやすい古書・古文書と言えます。
・旧日本軍関連資料
文字通り旧日本軍に関連する古書・古文書になります。
作戦立案の草稿や機密文書、公文書、戦場で戦う兵士の手記・手紙や現地の写真、軍隊支給の地図など数多くの種類があります。
・戦前までの古新聞
江戸時代の瓦版や明治以降に発行された新聞など戦前までの新聞を指します。
特に戦争報道は当時の世論と報道の歴史を学ぶ上で重要な研究資料となります。
・古地図
江戸時代以前の古地図や戦前の古地図の総称になります。
江戸時代は浮世絵技術の導入により全国図や切絵図、江戸切絵図などが多く出版されました。
古地図には当時の地名や地形が記されているため歴史的価値が高いものも存在し高額買取される古書・古文書となっております。
戦前の古地図は日本軍関係や満州・朝鮮・台湾などの市街地図や路線地図に人気があります。
古地図買取に関して詳細をお知りになりたい方はこちらも記事もご参考ください↓
【古書・古文書処分】古書・古文書高額査定のポイント
古書・古文書の高額査定ポイントはまず「保存状態の良し悪し」です。
コンディションの良し悪しが査定ポイントとなるのは骨董品や美術品全体に言えますが、紙製の古書や古文書は湿気にも弱く、シミができたり破けてしまったりと他の骨董品や工芸品に比べ良好な保存状態で保つことが難しい骨董と言えます。虫食いでできた穴も査定としてはマイナス評価となってしまいます。
また古書や古文書には「偽物」も存在します。手紙や証文に偽物があるなんて思いませんよね。
しかし消息文や書簡には高額取引されるものも少なくなく、例えば良寛の消息文は書簡としての価値の他に書家・書道家としての書道作品としての価値が付加され高額取引される作品として残念ながら贋作も存在します。
古い消息文や書簡で書き手や受け手が定かなもの、特に歴史上有名な人物のものでしたら保存用の桐箱や掛軸として保管されているケースがございます。
この際に箱書きに伝来や由来、また以前の所有者が高名な数寄人であることが分かる古書・古文書は信ぴょう性が高くなり高額買取される可能性が高いと言えます。
そして古書・古文書の高額査定には「古書・古文書に精通した買取業者」であることも重要なポイントです。
なぜなら古書・古文書の判断は一般の方だけでなく、大手リサイクルショップや骨董店でも困難なケースが多いからです。
古書や古文書は専門性が非常に高く、価値が分かりにくいため一般の買取業者では適切な買取価格が提示できないことが残念ながらございます。
歴史的な事実が書かれた古書や古文書には見るべきポイントというものがあり、古書や古文書に詳しい買取店ではそれを見逃さず適正な時価評価額をできると思われます。
【古書や古文書の処分に困った方が初めに知っておくと得をする古書・古文書買取情報】まとめ
古書・古文書は「読めない」「紙くず」「古い本」といった理由から価値のないものとして可燃ゴミなどで処分されてしまいがちですが内容や種類によっては美術品や骨董品、さらに歴史的資料として大変価値が高く、中には一次資料として高額買取となることも少なくありません。
蔵などから出てきた古書・古文書をゴミとして処分することはいつでもできます、その前に古書・古文書買取査定を古地図に詳しい買取業者に依頼をされることをお勧め致します。
なぜなら古書や古文書と呼ばれるものは種類も多様なため専門性が非常に高く、一般の方はもちろん、大手リサイクルショップや一般の骨董店でも正確な価値判断と買取価格を提示することが困難だからです。
古書・古文書はその当時を知る上で大変重要な歴史的資料となります、各買取店のホームページなどを比較し是非古書・古文書に精通した買取店をお選びくださいませ。
私たち「江戸市川」は古書・古文書買取を強化しております。
価値のわからない古書、汚い古文書でも構いません。
他の買取業者では断られたお品でもご依頼・ご売却いただけます。
お持ちの古書・古文書の買取やご売却、処分を検討されていましたら是非「江戸市川」にお問い合わせ下さい。
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