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茶道具
2020年12月05日

【急須・煎茶碗・茶托買取】これから煎茶道具を売りたい方必見!煎茶道具を高額買取してもらうためのマル得情報【煎茶道具売却】

 

【煎茶道具買取】はじめに

煎茶道具とは煎茶を点てるための道具の総称で煎茶器とも呼ばれております。

煎茶の文化は江戸時代の禅宗・黄檗宗の隠元隆琦によって始められた煎茶道が起源とされております。

昭和中期には煎茶道がブームとなり1956年(昭和31年には全日本煎茶道連盟が設立され1960年代~1970年代に最盛期を迎えます。

 

そして今は当時煎茶を楽しまれていた方の生前整理や断捨離が進み、急須や煎茶碗、茶托などの処分や売却を希望されるケースが増えつつあります。

ただご遺品の整理などで煎茶道具を売りたいというお客様からは「どんな煎茶道具が買取となるのかわからない」「そもそも見た感じ古い急須や湯呑、茶托に価値があるのかどうか分からない」というお声を大変よく頂戴します。

そこで今回は、どういった煎茶道具に価値があり高額買取となりやすいのか、煎茶道具の種類、買取相場などを説明させていただきたいと思います。

これから急須や煎茶碗、茶托、湯冷まし、茶壺や茶筒といった煎茶道具を売りたい、処分したいとお考えの方のお役に立ちましたら幸いです。

 

 

【煎茶道具買取】そもそも煎茶道とは?抹茶道との違い

一般的に茶道と言えばシャカシャカと抹茶を点てる場面を想像されるのではないでしょうか。

日本の茶道にはお抹茶を点てる「抹茶道」と、葉茶を急須で淹れる「煎茶道」の二つ茶道が存在します。抹茶道は茶の湯とも呼ばれ、室町時代の能阿弥、一休宗純、村田珠光、武野紹鴎以後のわび茶を千利休が桃山時代に完成させたものを指します。茶の湯は武家社会において教養のひとつとして浸透し、江戸時代には家元制度が確立し権威化するようになりました。

 

それに対し煎茶道は江戸時代中期以降に文人趣味として流行しました。

煎茶道の開祖は禅宗のひとつ、黄檗宗の開祖でもある渡来僧・隠元隆琦と云われております。江戸時代中期頃は茶の湯の家元制に伴う権威化が進み、形に囚われ過ぎた茶道への反発として自由な精神で形に囚われない風流を求める煎茶道が広まったとされております。

 

煎茶道は元来、茶室や茶道具に必要以上のこだわりを持たず、自由な精神や風流を重んじます。

江戸時代の売茶翁をはじめとする文人墨客たちが自然の中で育んだ煎茶道の精神や文人趣味は、けして堅苦しいものではなく、より身近で日常的な茶道として親しまれています。

  

明治時代になりますと、文明開化の流れから西洋文化がもてはやされ、煎茶道や抹茶道といった茶道は衰退していきます。

しかし昭和時代に入ると戦後復興の機運もあり煎茶道を復興させようとの動きが活発になり1956年(昭和31年)全日本煎茶道連盟が設立、そして1960年代から1970年代に煎茶道は大変流行しました。

 

煎茶道には数多くの流派が存在し、全日本煎茶道連盟に加盟している流派だけで31流派あります(2020年11月現在)。

三千家が中心の茶の湯と異なり、煎茶道の自由な精神がここにも表れてるのかもしれません。

 

 

【急須・煎茶碗・茶托買取】煎茶道具の種類と買取相場

煎茶道にはいくつかの種類の茶道具がありますが流派によって呼称が異なる場合も見受けられますのでここでは一般的な煎茶道具と大凡の買相場についてご説明していきたいと思います。

煎茶の風習が中国から伝えられたこともあって、中国の道具、すなわち唐具といわれる道具が現在でも珍重される傾向にあります。

 

急須

急須は葉茶を淹れて注ぐ際に用いられる茶道具です。

素材は陶磁器製のものが多く、中でも中国宜興で作られた紫砂急須(紫泥急須)は煎茶道においても珍重されております。中国では紫砂茶壺や紫砂壺と呼ばれております。

鉄分を多く含んだ土は焼成後の朱茶色や黒紫色となることから朱泥や紫泥と呼ばれています。この中国の朱泥急須や紫泥急須を模倣したのが日本の常滑焼や万古焼です。

 

朱泥や紫泥の急須買取について更に詳しく知りたい方はコチラ↓↓

 

 

 

その他にも日本では伊万里焼や九谷焼、瀬戸焼、薩摩焼といった磁器製の急須も多く作られております。備前焼や丹波焼、美濃焼(織部など)萩焼といった陶器製の急須も人気があり数多く生産されております。

 

急須は把手の位置で4種類に分類されます。

「横手」

日本の急須に多い形状で胴の横に把手がついたものになります。

 

「後手」

注ぎ口に対し真後ろの把手がつくタイプの急須です。中国茶や紅茶のティーポットに良く見られる形です。中国宜興の朱泥急須がベースとなったと考えられております。イギリスのウェッジウッドでも宜興の紫砂急須を模したジャスパーウェアのティーポットが作られております。

 

「上手」

急須本体上部に弦が取りつけられてる急須を指します。

 

「宝瓶」

(ほうひん)と呼びます。日本茶の玉露を淹れる際に用いられる把手のない急須です。

玉露を飲む際の適温は60℃前後なため把手がなくても安全性に問題はありません。むしろ玉露の場合は最後の一滴まできちんと注ぎ切るため、把手がない方が持ちやすく注ぎやすいといった理由から大変重宝される急須です。 

 

 

 

煎茶碗

煎茶道における煎茶碗は一般の湯呑みなどに比べると小振りな茶碗が多いのが特徴です。

お茶の色が良く分かるように内側の白い磁器製の茶碗が好まれる傾向にあります。

流派によって呼び名が異なり「茗碗(みょうわん)」や「茶盃(ちゃはい)」「茶盞(ちゃさん)」「茶鐘(ちゃしょう)」「磁椀(じわん)」「啜香(せっこう)」などと呼ばれております。

 

煎茶碗の形状は背が低く、飲み口が軽く外側へ反っているものが一般的です。

こ汲み出し茶碗もこの作例に入り、お茶会や来客用に用いられます。

この形状ですと、お茶の香りが立ちやすく玉露煎茶、さらには昆布茶などにも向いています。

煎茶碗の文様は様々です。

色絵や赤絵、交趾焼、染付などが挙げられます。

 

黄檗宗では朝顔型の大きめな茶碗を用いられることもあります。顎を上げなくてもお茶が飲める様にと角度が付けられているのが特徴です。

平成時代に考案された煎茶碗であることから「平成茶碗」と呼ばれております。

 

中国では蓋のついた「蓋碗」が用いられることも少なくありません。

中国の煎茶では茶托・蓋・煎茶碗の三つが一つのセットとして認識されており「三才杯(三才碗)」などとも呼ばれております。

蓋碗は特に中国清王朝時代に宮廷で好んで使われたため時代のある五彩や粉彩などの中国銭茶碗は高額買取対象となります。中には玉製の蓋椀や堆朱の蓋碗も存在します。

 

 

茶托

茶托とは湯茶の入る煎茶碗の下に敷く受け皿になります。日常生活ではお茶を飲む時に必要というものではありませんが「お茶を出す人の指がお茶碗に触れないようにするため」や「お茶がこぼれてしまった時、お客様の服が汚れないようにするため」といった具合にお客様へのもてなしの心配りとして用いられております。

流派によっては「托子」「茶台」「茶托子」「納敬」などと呼ばれております。

 

材質は陶磁器製の茶托もございますが金属製と木製、藤・竹製の茶托も多く見受けられます。

金属は錫が最も重宝される傾向にあります。

中でも「張星栄造」や「肖天泰」「乾茂号造」「沈存周」といった中国製の茶托や、「秦蔵六」「本間琢斎」「大島如雲」といった金工作家の茶托は高額買取対象の茶托となります。

 

木製の茶托ですと輪島塗や春慶塗などの漆器や鎌倉彫の茶托が有名です。

たち吉や象彦といったメーカー品は贈答品や引き出物として用いられることも少なくありません。

ただやはり金属製の茶托に比べますと買取価格としては控えめだと言わざるを得ません。

 

湯冷まし

湯冷ましは煎茶道における煎茶道具のひとつで日本独自の道具となります。

日本の玉露は適正温度が60℃前後とされております。薬缶やボーフラで沸かしたばかりのお湯では熱すぎるため一旦冷ます必要が出てきます。

そこで使用されるのが湯冷ましです。把手はないピッチャーのような形状をしており、熱を効率よく下げるため口を大きめに作られているものが多く見られます。

 

湯冷ましが単独で販売や生産されることは考えにくく急須、湯呑みとのセットで生産販売されることがほとんどです。

そのため作家物の煎茶道具一式ですと高額買取対象となる可能性がございます。

 

ボーフラ(ボウフラ)

ボーフラは煎茶道で用いられる湯沸かし道具になります。

流派によっては「保夫良」「保宇夫良」と当て字がされたり「湯瓶」「湯沸」とも呼ばれております。

形状は急須に似ておりますが直接火に掛けるため素焼きの陶器製のものとなります。

  

湯沸かしには茶の湯では鉄瓶や茶釜を用いますが煎茶道では「金属製の湯沸かしは茶の味が壊れる」とされており土瓶やボーフラが使用されます。

ボーフラは中国製の物が珍重されてきたため、現在でも高額買取対象の煎茶道具のひとつとなっております。

 

洗瓶

洗瓶は煎茶道のお点前で用いる煎茶道具のひとつで、急須や煎茶碗を洗うために必要な水を入れておく道具です。

形状的に小型の薬缶になります。

煎茶道で用いられる洗瓶は銅製のものが多いのですが陶磁器製のものもございます。

 

茶入・茶壺

煎茶道具のひとつで現在の茶筒のように茶葉を入れて保存しておくための道具です。

流派によっては「茶心壺」「茶入」「茶葉器」「茶鐘」「茶瓶」とも呼ばれております。

茶道の茶入と同様、名品は大変珍重され他の煎茶道具より格上の扱いとなることも少なくありません。

 

材質は錫製の茶壺が最上とされております。

特に中国からの渡来品は人気が高く「沈存周」「張星栄」「張星光」の茶壺や「秦蔵六」の茶壺は高額買取対象となります。

 

建水

建水は茶を用いる茶道と煎茶道ともに用いられる茶道具のひとつで、茶碗を温めたり清めたりした際に使ったお湯や水を捨てるために用いられます。

煎茶道では「湯こぼし」とも呼ばれており金属製のものが多く見受けられます。

また茶の湯で用いられる建水と異なり口の部分に蓋のような水切りが付いていることが多いのが特徴ですが、流派によっては茶の湯での建水をそのまま用いるケースもあります。

 

茶道では中川浄益や大西清右衛門といった作家による建水が有名ですが他にも純銀製や鎚起銅器などの建水、さらに錫製の建水も人気が高く高額買取対象となる建水もございます。

 

水注

茶道や煎茶道ではお湯を沸かす水を入れておき茶碗や急須に水を注いだり、ボーフラなどの水を継ぎ足す際に用いられる茶道具になります。

煎茶道では流派によっては「水罐」「水指」「水灌」「水次」「水滴」「注子」などともよばれております。

 

素材は主に陶磁器製の水注が多く、中国茶道や韓国茶芸で用いられる「執壺」に相当します。

金襴手や色絵の仙盞瓶など中国伝来品の水注は高額買取対象となります。

 

ちなみに書道具でも墨を磨る際に硯に水を注ぐ道具のことを水滴と呼び、小さな急須、特に朱泥急須は書道具としても高額買取対象となる可能性がございます。

 

涼炉

涼炉は煎茶道で用いられる煎茶道具でお湯を沸かすための炉になります。

他にも「焜炉」「茶炉」「風炉」とも呼ばれております。通常はボーフラと涼炉台とのセットで用いられております。

元々は中国で使用された野外でお茶を淹れるために使用された野点用の携帯湯沸し器だったものを日本では中国渡来の唐物であったこと、素焼きという素朴さが文人の琴線に触れ屋内でも珍重さっるようになります。素材は白泥の素焼きが多く、上部に炭を入れ火を起こしボーフラを乗せお湯を沸かします。

 

涼炉は中国製のものや日本の作家・陶工の作品は高額買取対象となり得ます。また涼炉は白泥がほとんどなのですが銀製や銅製といった金属製の涼炉もございます。

 

仙媒

仙媒は茶量や茶合、茶則、茶計とも呼ばれる煎茶道具になります。竹を半分に割ったような形状をしており茶葉を茶壺から取り出し、急須に入れる際に用いる道具です。

竹製のものがほとんどですが木製や金属製、象牙製や玉石製のものも存在します。

江戸時代中期の売茶翁が考案した道具というのが定説で茶葉の量を目で確認できるため便利な煎茶道具として使用されております。

仙媒は文人趣味の表れまら裏面に漢詩が書かれたり中国山水風の彫刻がされたりしており、高名な文人や作家の手による仙媒は高額買取対象となる可能性がございます。

 

この他にも茶櫃(ちゃびつ)提藍(ていらん)器局(ききょく)といった煎茶道具を納めるための道具もございます。

 

 

【急須・煎茶碗・茶托買取】これから煎茶道具を売却するためのチェックポイント

煎茶道具の買取価格はまず状態の良し悪しが重要なポイントとなります。

割れや欠けのある煎茶道具は査定においてマイナス評価となってしまいます。ホコリがかかっていて汚れているからと査定前に清掃をしようとして損傷させてしまい、査定評価を下げてしまう実例もございます。査定評価は汚れやホコリで決まるのではありません。あくまで煎茶道具の質に対する評価となりますのでなるべくそのままの状態でお見せくださいませ。

 

次に煎茶道具の箱や栞といった付属品の有無は煎茶道具のみならず茶道具の買取に大変大きな影響を与えます。

作家自身の記した箱を共箱と言います。こちらは作家が自身の作品であることを箱書きによって担保したものとなり煎茶道具査定に於いて重要なポイントとなります。

高名な作家の茶道具は贋作も多いため、共箱がないものに関しては買取自体が難しいと判断されることも少なくありません。

また、中国渡来の煎茶道具には作家の共箱は存在しませんので、納めてある箱の時代と箱書きなども査定ポイントとなります。

汚い木箱だからとお捨てにならず、煎茶道具と一緒に保存くださいませ。

 

そして最後に重要なポイントは煎茶道具に対してきちんとした専門的知識がある買取業者かどうかの見極めです。

例えば中国の紫砂壺は高額取引される煎茶道具のひとつですが、その分贋作も多く存在します。急須の裏に「孟臣」と印があったとしてもそれは数多くある贋作かもしれません。

ご自身でネットオークションやフリマアプリに出品されるのもよろしいのですが、その煎茶道具が偽物であった場合、思わぬトラブルに発展する恐れがございます。

またご自身で価格を決め出品された場合、低すぎて設定してしまったため買取価格より安く落札されてしまったというお声をよく耳に致します。

 

煎茶道具は種類が多種多様なため、あまり煎茶道具にご興味がない方ですと、急須の見極めなど煎茶道具の見極めが難しいと思われます。煎茶道具に精通した買取業者であるならば誠実に対応し、価値のあるものに対しては正当な評価をすることができます。各買取店のHPなどを参考に煎茶道具の買取業者選定をお薦めいたします。

また、煎茶道具の中には清王朝時代の作品など各買取業者によって見解も分かれる分野となりますので複数の買取業者に相見積もりされるのもよろしいかもしれません。

 

 

【これから煎茶道具を売りたい方必見!】まとめ

煎茶道具には急須や煎茶碗、茶托、茶壺、ボーフラなど様々な種類が存在します。

ご自身でネットオークションやフリマアプリも一つの手段ですが、個人間取引のため「実は贋作であった」や「見落とした傷があった」など思わむトラブルとなる恐れもございます。

そのため、ご遺品などで出てきた煎茶道具をこれから処分されたいと思われたら、煎茶道具に精通した買取店にご相談されるのがよろしいでしょう。

煎茶道具は種類により価値が異なります。お持ちの急須は価値的には低いが煎茶碗は価値がある、など買取価格も幅があり一概にいくらと買取相場を申し上げにくいのが現状です。

煎茶道具の査定には専門的な知識が必要ですので、これから煎茶道具をお売りする際は煎茶道具に詳しい買取業者の選択をお薦め致します。

 

 

 

私たち「江戸市川」ではお客様のお気持ちを第一に考え、酒器や茶道具、煎茶道具などを大切にお預りさせていただいております。

煎茶道具に精通した鑑定士がご対応させていただいております。

他の買取業者には断られた急須や湯呑などの煎茶道具もご依頼・売却いただけます。

急須・煎茶碗・茶托・茶壺などの煎茶道具の売却には是非、酒器・骨董品買取専門「江戸市川」にご用命ください。

 

 

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