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2020年01月26日

【硯買取】書道具鑑定士が教える、硯の高額買取条件BEST3‼【硯売却】

【硯買取】書道具鑑定士が教える、硯の高額買取条件BEST3‼【硯売却】

 

【書道具鑑定士が教える、硯の高額買取条件BEST3‼】はじめに

硯は書道教室など子供の習い事や義務教育課程で必要となる文房具である一方で、大人になられてからも「書道」として嗜まれる方や「水墨画」や「写経」などを愉しまれる方にとっても必須の道具となります。

ただ一口に硯と申し上げても一般的には長方形の形をした窪みのある石製、もしくはセラミック製の硯を思い浮かべる方が多いのでないでしょうか。

 

昨今の断捨離ブームやご遺品整理やご実家の整理の中で遺された書道具の処分についてのご相談を大変よく耳にいたします。

特に硯の売却や処分に関するお問い合わせは多く「父親の使っていた硯は買取可能なのか?」「どんな種類の硯が買取できるのか?」「そもそも硯はどこに売ればいいのか?」などなどお客様によって様々です。

確かにネットで「硯 買取」検索すると大変多くの買取店がヒットし逆に迷ってしまうかもしれません。

そこで今回は『書道具鑑定士が教える、硯の高額買取条件BEST3‼』と題し、「硯の高額買取条件」を3点ご案内したいと思います。

これら3点は「硯の買取」の関するお問い合わせの中からお相談の多い内容3点でもあります。

これから硯の売却や書道具の処分などをご検討中の方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

 

 

【硯の高額買取条件①】中国硯・唐硯であるかどうか

硯には中国製の硯・唐硯と日本製に硯・和硯に大別されます。そして硯の買取で高額になる可能性が高いのは中国製の硯・唐硯の方です。

日本の硯・和硯にも山梨県産雨畑硯のひとつ「雨端硯」・雨宮静軒のように一部高額買取対象となりやすい硯もありますが、山口県産の赤間硯や宮城県産の雄勝硯、三重県の那智黒硯は伝統工芸品であり実用硯という意味合いが強いため、美術品として付加価値がつきにくく硯買取市場ではそこまで高い価格で評価されていないのが現状です。

 

一方で中国製の硯・硯は中国美術として評価される作品も少なくなく、硯市場で高額取引されるケースも見受けられます。

中国硯では端渓硯、歙州硯、澄泥硯、洮河緑石硯、紅糸石硯などが有名です。

中でも端渓硯は中国硯で評価が高く、特に老坑にて採掘された硯は「水巌」と称され最も珍重される硯のひとつとなっております。

ただし端渓硯には老坑以外にも麻仔坑・宋坑など採掘される坑があり、坑によって硯のランク付けのようなものがされ端渓硯だからと言って必ずしも全てが高額買取対象となり得ないのが難しいところです。

後述いたしますが、新端渓と呼ばれる端渓硯では宋坑のものも多く、硯買取としては高額になりにくいかもしれません。

 

【硯の高額買取条件②】古い硯・古硯であるかどうか

古い硯のことを「古硯」と呼びます。古いというと曖昧ですが清時代頃までに制作された硯は古硯に入ります。西洋ではアンティークという表記を100年以上前に作られたものに限定しておりますが、古硯もその認識に近いかと思われます。

古い硯の評価が高い理由のひとつに硯の石質にあります。

 

先述いたしました老坑ですが、古くは唐の時代から始まり明代、清王朝に至るまで上質な石材が採掘されておりました。

端渓硯は「魚脳凍」「蕉葉白」「青花」「天青」「冰紋凍」と呼ばれる石紋や石眼美しく、特に老坑の石質は群を抜いています。

しかし度重なる採掘の結果、上質な石材は枯渇し、2002年の端石老坑洞遺址をもって老坑での硯石採掘は不可能となってしまいました。

このことから古い硯、古硯の石質は現在のものより上質なものが多く、希少性の高さはもとより中国美術としても高く評価され高額買取対象となることが多く見受けられます。

 

逆に比較的近代に生産された硯は石質の差から硯の買取査定ではそこまで高額にはならない可能性もございます。

例えば麻仔坑や宋坑の新端渓などがその一例です。

麻仔坑や宋坑の硯は実用硯として多く生産されております。麻仔坑・宋坑の端渓硯は価格も数万円と手頃なため社会人で書道をされる方がワンランク上の硯としてお求めになることが多いかもしれません。

またバブル期には中国旅行に行かれ、中国土産の一つとして端渓硯をご購入された方も少なくありません。恐らくその際お持ち帰りになられた中国土産は麻仔坑か宋坑の端渓硯であることが多いでしょう。

 

【硯の高額買取条件③】石紋・見所があるかどうか

中国の硯には石紋があり、硯査定における評価のひとつとなっております。

石紋には「魚脳凍」「蕉葉白」「青花」「天青」「冰紋凍」「火捺」など紋様の現れ方で呼び名が異なります。

例えば「魚脳凍」は魚の脳のよう透き撤ったように見える白い紋様を指します。魚の脳という表現がなかなかピンとこないかもしれませんが、わかりやすく申し上げると「白や黄色のぼんやりとした斑点」です。この斑点が広がりますと「魚脳砕凍」となります。中国の文人はこの「魚脳凍」をちょうど月が池の水に映っているかのように感じ石紋の中でも最も珍重したと言われております。

こういった石紋はやはり老坑の古端渓に多く見られるのですが、比較的時代の若い、新しい硯でも稀に見られ、そういった硯はたとえ新しい硯でも高額買取対象となる可能性がございます。

 

また石紋とは異なりますが、硯の中には硯の裏面や側面に碑文や漢詩などが彫られたものもございます。

硯銘によっては中国美術として大変高額で取引される場合も少なくありません。その中でも最も高い評価を受けるのが「呉昌碩」の硯銘でしょう。

呉昌碩は中国清朝末期から近代にかけて活躍した書家であり篆刻家であり画家である人物です。

中国史上最も優れた芸術家と評され、その書画はクリスティーズやサザビーズといった名だたるオークションハウスで取引されております。

 

呉昌碩は篆刻家や書家としても知られており、呉昌碩の銘が入った硯は高額買取対象の硯となる可能性がございます。

日本の篆刻家・松丸東魚も呉昌碩から強く影響を受けた一人で、呉昌碩の硯銘を収めた書道本を編集しております。 

ただ呉昌碩は中国人であれば誰でも知っているくらいのビッグネームなため贋作も多く、硯の買取査定では注意が必要です。

 

 

この3点以外にも「硯の保存状態の良し悪し」など硯買取査定における注意すべきポイントがございます。

 

【硯買取り】硯高額買取における注意点について

最後に硯買取における注意点をご紹介したいと思います。

硯や書道具の売却をしたくて「硯買取」とネット検索をかけたところ買取店やリサイクルショップなど大変多くヒットしてしまい、かえってお困りではないでしょうか。

硯は単なる文房具ではなく作品によっては貴重な中国美術品や骨董品となりますので相談される買取店の取捨選択も重要となってまいります。

 

一般的に大手リサイクルショップやフランチャイズ系リサイクル店はブランド品や金・銀・プラチナなどの買取を得意としており書道具や硯など骨董品に関して正確な価格を判断するのは難しいとされております。また「テレビCMで有名なリサイクルショップへ店頭査定に行ったら商品をバックヤードに持っていかれ、写真を撮って本部に送り査定額を聞いていて不安になった」といったお話もお客様からよく伺います。

もしそういった大手リサイクルショップやフランチャイズ系買取店にご不安でしたら書道具や硯に精通した買取店にご依頼することをお勧め致します。

 

 

【書道具鑑定士が教える、硯の高額買取条件BEST3‼】まとめ

硯の高額買取条件には主に3点あります。それは①中国硯・唐硯であるかどうか②古い硯・古硯であるかどうか③石紋・見所があるかどうかです。

更に硯自体のコンディションなども硯査定時に重要視されるポイントと言えるでしょう。

 

これまで書道をされてきた方や書道具や硯に精通された方ですと硯ひとつひとつの種類や違い、価値などが分かるのですが、あまり書道や硯に馴染みのない方やご関心のない方にとって硯の価値を判断するのは難しいかもしれません。

硯は単なる書道具としてだけでなく、時代や作行きによっては中国美術として高く評価されるものも少なくありません。

そのためご遺品整理やご実家整理、また物件売却に伴う家財整理などで出てきた硯の処分にもしお困りでしたら書道具や硯の知識に精通した買取店にご相談されることをお勧め致します。

 

 

私ども「江戸市川」は書道具・硯の買取を専門としております。

硯は実用硯としてまた中国美術品として評価できる場合もございます。弊社はその両面から鑑み書道具・硯の買取を致します。

私たち書道具・硯買取専門「江戸市川」では使わなくなった大切な硯を必要とされている次の方へ橋渡しさせていただいております。

お持ちの硯が「中国硯なのか日本の硯なのかどうかわからない」「買取可能な硯なのかどうかわからない」「価値のある硯なのかどうか判断が難しい」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、処分される前に書道具・硯の買取査定へご依頼いただければと存じます。

硯の価値を知りたいということだけでも構いません、お気軽にお声掛けくださいます様お願い申し上げます。他の買取業者では断られたお品でも査定・売却可能です。

電話0120-456-956・web査定・LINE査定など、お声掛け頂けましたら光栄です。

 

江戸市川の書道具・硯買取査定詳細はコチラ↓

書道具・硯買取は江戸市川へお任せ下さい。


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