2025.3.2グアム島・横井ケイブ(Yokoi’s Cave)視察報告(日本軍資料買取)
2025.03.05
- お知らせ
- 古写真・戦前絵葉書
- 軍隊
- ミリタリー
平素より大変お世話になっております。骨董・掛軸・書道具・日本軍資料買取専門店「江戸市川」です。
2025年3月2日、グアム島・横井ケイブ(Yokoi’s Cave)へ太平洋戦争史跡視察旅行に行ってまいりました。
横井ケイブとは旧日本陸軍軍曹・横井庄一氏が太平洋戦争(大東亜戦争)の終戦を知らず、約28年間もの間、グアム島タロフォフォ周辺のジャングルで潜伏生活を送っていた際に住居としていた地下壕です。
3月は乾季と聞いていたのですが湿度は高く、このような仄暗い地下壕に28年間隠れていたことに、まずは驚きを隠せませんでした。
実際の横井ケイブはさらにジャングル奥地にあり、こちらは観光用のレプリカとなるそうです。
それでもタロフォフォ・フォールズ・パークの入り口からロープウェイに乗るなどそれなりの奥地にあり、たどり着く時には汗だくになっておりました(蚊もたくさんいます)。
28年それは途方もない年月です。
ポツダム宣言受諾後グアム島では残留日本兵の投降を呼びかける放送が米軍により大音量で連日流されていたそうです。
しかし横井さんは「その放送を聞いても私たちは敗戦を信じられず、相変わらず敵の襲撃を恐れてジャングルの中をさまよい続けたのです。長くとも十年待っておれば、必ず日本軍は力を盛りかえしてこのグアム島へも攻め寄せてくると固く信じておりました」とその時の心境を語っています。
この横井さんの気持ちに対してはもちろん、当時の日本軍の体制や日本国内世論に対する思いや感想は人それぞれでしょう。
人の数だけ真実はあります、しかし事実はひとつです。
ガザでのイスラエルのよる無差別空爆、ロシアのウクライナ侵攻、先の大戦から80年がたった2025年、今現在も世界から戦火は絶えません。
自衛を主張し自らの行為を正当化する軍事行為、相互関税により硬直しようとする自由経済圏、権威主義と覇権主義とSNSデマゴギーが跋扈し劣化する民主主義、私は戦後生まれですが太平洋戦争直前はこれくらい世界が息苦しくなってきていたのではないかとすら考えてしまいます。そんな思いは杞憂に終わって欲しい、横井ケーブを見ながらそう思わずにはいられませんでした。
横井ケーブに向かう際二つの滝「タロフォフォ・フォールズ」があります。
連日の雨により水が例年より多かったそうです。滝の水はごうごうと音を立て、すべてを流し尽くすが如く悠然と、力強く、絶え間なく流れ続けます。時間も過去に戻らず、絶えず進み続けましょう。
江戸市川の日本軍写真・日本軍資料買取査定詳細はコチラ↓
日本軍写真・日本軍資料写真買取・査定は江戸市川へお問い合わせください
酒器・骨董・戦前/戦中/戦時中写真買取専門店「江戸市川」
住所:132-0003江戸川区春江町2-10-15
電話:電話0120-456-956
(受付時間午前9時~午後6時)