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仏具・半鐘の買取（神奈川県横浜市）大須観音・華精の鐘・女人半鐘・藤原定篤

平素より大変お世話になっております。神奈川県横浜市での酒器・骨董・仏像・仏具・半鐘買取専門店「江戸市川」です。

今回は神奈川県横浜市にて仏具のひとつ、半鐘を買取致しましたのでご紹介したいと思います。

半鐘とは小型の釣鐘の総称です。

元々は境内にいる僧侶に時間を知らせるために用いられておりましたが、江戸時代には火の見櫓の上に取り付けられ火災や洪水時に鳴らし地域の火消しや消防団の招集や近隣住民への注意喚起にも用いられるようになりました。

大型の釣鐘、梵鐘を小型にしたものですので種類も梵鐘同様に、日本の和鐘のほか中国鐘や朝鮮鐘（高麗鐘・新羅鐘）などに分類されます。

また半鐘は茶道具の喚鐘としても用いられます。喚鐘は亭主が客に茶席の準備が整ったことを知らせるための道具で半鐘の他にも銅鑼（ドラ）や板木などが用いられます。

買取いたしました半鐘は日本の釣鐘を写したものです。箱書きには華精の鐘とあります。華精の鐘は愛知県名古屋市中区にある大須観音の釣鐘であり別名「女人半鐘」といいます。

大須観音は日本三大観音の一つと言われており、なごや七福神の布袋像が安置されている寺院です。収蔵されております「古事記」は古事記写本の中では最古であり国宝に指定されております。

華精の鐘は1966年（昭和41年）地元の婦人会を中心に女性のみの寄進で鋳造された梵鐘です。四面の池の間には名古屋市出身の洋画家でありイラストレーターの杉本健吉がデザインを手掛けます。

そして当時の名古屋市長が「華精の鐘」と命名し現在に至ります。

こちらの半鐘は鐘楼堂および梵鐘の完成記念で制作された半鐘かもしれません。作家は藤原定篤、岐阜県にて鋳物師を代々引き継ぐ岡本太右衛門定篤です。

この「藤原」姓は鋳物師のいわばステータスとも言える姓で銅鏡などにも多く見られる銘のひとつとなっております。

この度はご遺品整理として仏具・仏像買取専門でもある弊社にご相談いただきました。時代のある古い半鐘というわけではありませんでしたが出来る限りの買取価格をご案内し、ご遺族様にご納得いただいた上で買取いたしました。

この度は仏具・半鐘の買取並びにご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董・仏像・仏具買取専門店「江戸市川」では仏具・半鐘買取を強化しております。
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