平素より大変お世話になっております。千葉県市川市での酒器・骨董・盃・お猪口買取専門店「江戸市川」です。

今回は千葉県市川市在住のお客様より店頭買取いたしました可杯（可盃）のご紹介をしたいと思います。

可杯または可盃は「べくはい」と読みます。酒器のひとつでおかめやひょっとこ、天狗などの形をした変形杯となります。

可杯（可盃）はお座席遊び用に作られたお猪口で、底の部分に小さな穴が開いており、指で穴をふさがなくては飲むことができないなどいくつかの種類が存在します。

可杯（可盃）の語源としては漢文での「可」の読み方に由来します。漢文では「可」は「べし」と読み「可○○ス＝○○ス可」という順で活用されます。つまり「可」は文章の上にくるため、そこから転じて「下に置かないもの＝飲み干さなければ下に置いてはいけない盃・お猪口」という解釈がされるようになったとされております。

江戸時代の浮世草子・人形浄瑠璃作家の井原西鶴が書いた『俗つれづれ』は当時の飲酒の話題がまとめられた短編もあり、そこに可杯（可盃）についての描写が見られます。

買取いたしました可杯（可盃）はおかめと達磨でしょうか、いずれも遊び心が感じられるものとなっております。

穴は開いておらず一応通常の盃やお猪口として仕様可能です。ただお酒の入っていない状態でしたら自立可能ですが、お酒を注いだら難しいかもしれません。

こういった酒器は蕎麦猪口などと同様に生活骨董として人気があります。いわゆる古道具となりますので買取価格としては控えめとなってしまいますが気軽に楽しめる生活骨董として次の方に繋ぐことができます。

この度は可杯（可盃）・お猪口の店頭買取にお越しいただきありがとうございました。

酒器・骨董・盃・お猪口買取専門店「江戸市川」では盃・お猪口の買取を強化しております。
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