【パイプ高価買取中】ダンヒルパイプを高く売るためのポイント【DUNHILL PIPE買取】
2025.06.13
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目次
1【ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEを高く売るためのポイント】はじめに
1960年代、日本は空前のパイプブームとなります。中でもイギリスのメーカーであるダンヒルが製造、販売したパイプは日本のパイプ愛好家垂涎の的となりました。
しかし時代は流れ、禁煙ブーム、健康志向の煽りを受ける形でだんだん数を減らしつつあるパイプ愛好家の方々。そんなパイプ愛好家の方、パイプ収集家の方がお亡くなりになられ、遺された大量のパイプがご自宅にありお困りとの声をよく耳にいたします。
「家族が遺したパイプが家にあるけど価値がわからない」
「パイプを売りたいけど、どこで売ったらいいかわからない」
そこで今回の記事では、【ダンヒルパイプを高く売るためのポイント】パイプの中でも人気も高いダンヒルパイプにスポットを当て、ダンヒルパイプについてはもちろん、パイプ買取の基準やポイントをあまりパイプにご興味のない方にもわかりやすくご案内したいと思います。
2. ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEとは何か
ダンヒルは1880年にイギリス・ロンドンにて馬具専門製造卸売業として創業されました。1893年に創業者の父から譲り受けたアルフレッド・ダンヒルは「ダンヒル モートリティーズ」と名を改め、自動車用品を売り出すことで事業拡大を図ります。
ダンヒルがパイプを制作・販売するようになったのも当時の顧客のドライバーニーズに応えたためです。当時の自動車は現代のそれとは異なり運転席の前にガラスがない、もしくはあっても小さいものがほとんどでした。そのため運転中にパイプを吸おうとしても風で消えてしまいました。そこでドライブ中にも喫煙できるパイプとして売り出したウィンドシールド・パイプ(Windshield Pipe)はドライバーの間で瞬く間に流行します。これを契機にダンヒルは1910年、本格的にパイプ製造・販売事業に着手いたしました。
マウスピースにはめ込み加工された象牙色のマーク「ホワイト・スポット」は、ダンヒルの証として、そしてイギリスパイプメーカー最高峰のパイプとして世界中のパイプ愛好家から認知されるようになります。
ただ近年の禁煙志向や健康ブームによりダンヒルはブランドとしてのタバコ・喫煙具事業から撤退し、「The White Spot」という独立ブランドを立ち上げ製造販売を行うようになり現在に至ります。
3.何故ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEは人気が高いのか
・ブライヤーの発見
アルフレッド・ダンヒルは著書『パイプの本』の中で「ブライヤー」の発見がパイプの歴史においていかに重要かを説いています。
ブライヤーとは、コーカサス・地中海沿岸が原産と言われるツツジ科の樹木(学名エリカ・アルボレア、英名ツリーヒース)の根瘤(ねこぶ・こんかい)を指します。
ブライヤーがパイプ製造に欠かせない要素、それはなによりも「木肌の美しさ」にあります。ブライヤーの木肌の美しさを「木理(もくめ)」と呼びます。
木理には
・ストレートグレイン
・クロスグレイン
・フレイムグレイン
・バーズアイグレイン
とあり、中でもストレートグレインのパイプは珍重されダンヒルの中では、後ほど説明いたしますが、DRと呼ばれる最高級モデルが相当し、高価買取が期待できます。
またブライヤーは「火に対する耐久性が高い」こともパイプ制作には欠かせない要素として挙げられます。
ブライヤー以前のパイプの材料には粘土や海泡石(メシャム)という鉱物や鉄や銀などの金属が用いられておりました。しかし粘土や海泡石は火に対する耐久力がない、金属は熱伝導率が高くすぐに熱くなりすぎて手に持てないという難点がありました。
これら材料の問題点を一挙に解決したのがブライヤーだったのです。
・フラッグシップモデル「ルートブライヤー ROOT BRIAR 」の存在
ダンヒルを代表するモデルこそが「ルートブライヤー ROOT BRIAR 」に他なりません。
厳選されたブライヤーを使用することで、ダンヒルパイプは創業から100年以上に渡りマシンメイドパイプの最高峰として君臨しております。
ダンヒルのパイプの中で最高級品を意味するのがDR(DEAD ROOT デッド・ルート)です。DRは木理が「ストレートグレインであること」が特徴のひとつです。
DRの中でもグレード分けがされておりAからHのアルファベット(年代によってはA1・A2・B1・B2の四段階)、星の数の多さで示します。
画像のダンヒルパイプは星5、通称「ファイブスター」と呼ばれておりDRの中でも大変希少性の高いパイプとなり高額買取が予想されます。
※DRは観賞用パイプの位置づけでもあるため、実際に使用して味わってみたいという思いは理解できますが商品価値を下げてしまう恐れがあるためあまりお勧めいたしません。
4.ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEは製造された年代によって異なる
ダンヒルパイプの製造時期は本体に彫られた刻印で判別するのが一般的です。
・初期ダンヒルパイプ(1910~1940年代)
初期のダンヒルパイプには戦前・戦中に製造された、所謂アンティークパイプが存在します。
上記の通り、現在ダンヒルはパイプ事業を行っていないため1900年代前半のモデルにアンティークとしての価値が付加される可能性がございます。
当時のダンヒルパイプかどうかの判別はメーカー刻印とpatentナンバーで行います。
画像のダンヒルパイプ「A DUNHILL LONDON」は1918.10.20〜1919.1.2の間に製造販売されたことを示しています。
・中期ダンヒルパイプ(1950~1970年代)
ダンヒルパイプの人気が最も高かった時期に制作されたモデルです。
初期に見られたpatentナンバーは1954年に廃止されました。
1955年以降のモデルの判別にはdate codeを用います。
またこの時期はメーカー刻印の字体が時代により細分化されます。
画像のダンヒルパイプ「ENGLAND12アンダーバー」は1972年製造を意味します。
アラビア数字①②③④は火皿の大きさを表します。
①が一難小さく一般的なサイズ、④が最も大きいサイズとなります。
Rはルートブライヤーを意味するフィニッシュコードです。
F/TはFISH TAIL(魚尾)型マウスピースを意味します。
・後期ダンヒルパイプ(1980~現代)
中期に見られたアラビア数字は廃止されます。
date codeは1980年代以降も引き続き使用されております。
1990年代に入るとメーカーマークの字体が「楕円形の中に小文字dunhill」へ変わります。
2017年ダンヒルのタバコ・パイプ事業は廃止、「The White Spot」へと完全移譲し現在に至ります。
画像のダンヒルパイプはThe White Spotから販売されたモデルになります。
メーカーマークをThe White Spotに変更、そのメーカーマークを挟むように「Alfred Dunhiii’s」とアルフレッド・ダンヒルの名が刻まれています。
「BRUYERE」はフランス語でブライヤーの意味を表します。
5.ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEは種類が豊富
ダンヒルパイプの人気のひとつが多くの種類がラインアップされている点です。
・ルートブライヤー
・アンバールート
・ブリュイエール
・チェスナット
・ドレス
・タンシェル
・カンバーランド
・ルビーバック
・カウンティ
・シェルブライヤー
それぞれ特徴がありますが、この中でルートブライヤー以外のダンヒルの代表的モデルは何かと問われたらBRUYERE・ブリュイエールとTANSHELL・タンシェル、そしてSHELL BRIAR・シェルブライヤーではないでしょうか。
BRUYEREは「後期ダンヒルパイプ」の件でご紹介したモデルになります。
特徴としては濃厚なマホガニーの色合いが挙げられます。
ブライヤー同様にスムーズ仕上げで木理の美しさを表現し高級感が漂います。
TANSHELLはブライヤーの表面をサンドブラスト処理+茶色仕上げに施されたモデルを指します。ブライヤー本来の色合いに近く、生産数も限られているため人気、希少性ともに高いモデルのひとつです。
画像のパイプがタンシェルです。
表面をサンドブラスト処理し茶色く仕上げます。
このパイプはシャンクエンドにシルバー925、通称「銀巻」が施されています。
SHELL BRIARはTANSHELL同様ブライヤーの表面をサンドブラスト処理します。TANSHELLとの相違は茶色ではなく黒色仕上げに施す点です。
画像のパイプがシェルブライヤーになります。
表面をザラザラした凹凸のある仕様に仕上げられているのがわかります。
このパイプにはSHELL BRIARの刻印とともに廃止されたボウルの大きさを表す②の刻印も復活し押されています。
6.ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEの買取チェックポイント
これからご案内するポイントはダンヒルパイプだけに限らず、ほぼすべてのパイプ買取査定に当てはまりますのでご留意くださいませ。
①刻印の有無
刻印が消えてしまった、消えかけているパイプは買取評価が著しく下がります。
経年劣化や頻繁な使用による摩耗でメーカーマークやdate codeなど査定に必要な情報源が消えてしまっている場合は二次流通という面を鑑みますとなかなか次の方にお渡ししにくい傾向にあります。
②保存状態
火皿・ダボ・マウスピースの状態など使用するにあたり不備が見られるパイプの買取評価は下がります。
マウスピースには噛み痕などが見られることも多いため重要なチェックポイントのひとつとなります。ダンヒルパイプの場合ホワイトスポットの状態も評価対象となります。
ボウルは焦げや付着したカーボンの状態により評価が変わります。
③付属品の有無
パイプに関しては茶道具のような骨董品に比べると箱や袋などの付属品の有無はそこまで重要ではありませんが、ないよりあった方が断然いいです。
※もし査定前に清掃をしたいのであれば外側を柔らかい布で拭きホコリや汚れを軽く落とす程度に抑えて方がよろしいでしょう。水洗いは厳禁です。
7. ダンヒルパイプ・dunhill pipeを売るタイミングは?
パイプ相場は冬の時代到来か?
昨今の禁煙志向や健康志向により喫煙する場所すらない、というのが現状です。
さらに少子化のため購買層の分母がパイプ人気絶頂だった高度経済成長期に比べると圧倒的に減少しています。
そのために、ダンヒルパイプをはじめ、コレクションされてきたパイプの需要が今後低くなっていくことも予想されます。
その中でより良いパイプの売却タイミングはいつになるのでしょうか。
・新しい需要が生まれた時期
喫煙具としてではなく美術工芸品としてコレクションしたいという新たな購買層が生まれつつあります。
・海外需要が伸びている時期
為替を常に意識し円安の時期や海外での需要が見込める時などもチャンスです。
8. ダンヒルパイプ・dunhill pipeの売却方法とは?
ダンヒルパイプを売るにはいくつかの方法があり、それぞれメリット・デメリットがありますのでご説明いたします。どうぞご参考くださいませ。
・ 大手リサイクルショップ
メリット:手間が少なく即現金化が可能。
デメリット:査定基準が甘く、パイプ本来の価値を見逃される可能性がある。他にも貴金属や時計などの装飾品も要求されることも。
・ パイプ専門店
メリット:パイプに関する専門知識があるため正当な評価と価格の提示が可能。販売ルートは明確。
デメリット:市場評価や今後の流れを知りすぎているため、内容によっては評価が辛い場合もある。
・フリマアプリ(メルカリ・ラクマ・ヤフオクなど)
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メリット:自分で価格設定が可能。相場以上の価格で売れることもある。
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デメリット:いつ売れるか、本当に売れるものなのかわからない。発送・梱包の手間や顧客間トラブル対応が必要(最近では高額パイプがすり替え返品されたという事例も報告されております)。
ダンヒルパイプ・DUNHILL PIPEの高価買取ならパイプ専門店江戸市川へ
私ども古美術・パイプ・喫煙具専門店「江戸市川」はパイプやライターなどの喫煙具の買取や販売も専門としております。
ダンヒルに代表されるマシンメイドパイプをはじめ、ハンドメイドパイプやヴィンテージパイプは現在でも高額買取となる可能性が十分ございます。
お持ちのパイプや喫煙具が買取可能なものなのかどうか、価値のあるパイプなのかどうかを含め、処分される前にパイプ買取査定へご依頼いただければと存じます。
他の買取業者では断られたお品でも査定・売却可能です。弊社ではそれぞれのお客様に合ったご対応を心がけております。
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