平素より大変お世話になっております。千葉県木更津市での酒器・骨董・書道具・掛軸買取専門店「江戸市川」です。

お伺いしました地区は千葉県木更津市となります。

千葉県木更津市は千葉県中西部に位置し市原市、袖ケ浦市、君津市と東京湾を隔てる形で神奈川県川崎市と隣接する業務核都市です。

古くから港町として栄え、江戸時代では江戸・木更津間での水運業が盛んでした。

さて、今回買取対象となりました掛軸・扁額は千葉県出身の篆刻家であり書道家の石井雙石の作品となります。

石井雙石は1873年（明治6年）千葉県山辺群四天木村（現在の大網白里市）で生まれます。

22歳の時に日本帝国陸軍に入隊、軍人時代に日本新聞主催の篆刻作品作品展に応募し二等となったことをきっかけに篆刻を本格的に学びます。

篆刻家・浜村蔵六と河井荃蘆（かわいせんろ）に師事し篆刻技術の研鑽を積みます。特に河井荃蘆は中国の篆刻家・呉昌碩に師事しており日本近代篆刻の礎を築いた人物として知られております。

その後雙石は同じく篆刻家の梨岡素岳、太田夢庵とともに篆刻専門誌「雕蟲」を創刊、篆刻の研究と普及に尽力しました。

除隊後に篆刻家として更なる精進を詰む石井雙石は当時の革新的な書家であり中林吾竹、巌谷一六と共に明治の三筆と呼ばれた近代書道の確立者・日下部鳴鶴に書を学び常に前進を続けます。

戦後には日展に参画し審査委員や参事、評議委員などを歴任します。それらの功績が認められ1963年（昭和38年）に紫綬褒章、1965年（昭和40年）に勲四等旭日小綬章が授与されました。

版画家・棟方志功や石井柏亭の印も制作し昭和を代表する篆刻家のひとりとなります。

こちらは石井雙石の篆書による書の作品となります。篆刻家としては勿論、書家としての評価も高く買取対象の書家・書道家のひとりです。

石井雙石は99歳で亡くなっており、こちらの作品は91歳の頃の作品と晩年期に近いと言えます。いわゆる作家物、作家による作品は晩年に近いほど評価が高い傾向になるのが一般的です。

ただ現在の住宅事情から掛け軸、特に扁額の需要は低いためバブル期のような高額査定ということは難しいかと存じます。

ご依頼者様に現在の掛軸・扁額の需要と石井雙石の市場評価などをご案内しご納得いただける価格にて買取いたしました。

こちらの掛軸・扁額はご依頼者様の御祖父様がご蒐集されていた作品になります。

ご生前は書道を趣味とされ、石井雙石も同じ千葉県出身ということでお買い求めになられたそうです。

今回は石井雙石の作品と共にお使いだった硯や筆、墨そして篆刻用の印材など書道具も買取致しました。

この度は掛軸・扁額の買取ならびに書道具買取、ご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

書道具や掛軸・扁額を売る・売らないは別としまして、もし価値のわからない書道具や掛軸・扁額をお持ちでしたら、それらがどういったものなのか書道具や掛軸の価値をお客様自身が把握されるためにも書道具や掛軸の査定にお問い合わせ頂くのはいかがでしょうか。

私ども酒器・骨董・書道具買取専門店「江戸市川」ではお客様のお気持ちに寄り添った書道具や掛軸・扁額の査定や買取を心がけております。

他の買取業者では断られたお品でもご依頼・売却いただけます。

もし現在お持ちの書道具の価値を知りたい、掛軸・扁額の価値がわからないなどでお困りでしたら是非「江戸市川」にお問い合わせ下さい。もちろん無料査定です。

電話0120-456-956・メール・LINEでのお問い合わせを承っておりますのでお気軽にお声掛け下さいませ。

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上記以外の関東圏内（東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県）の市町村に加え全国無料にて酒器・骨董・書道具・中国掛軸・拓本など出張買取を承っておりますのでご遠慮なくご依頼下さいます様お願いいたします。