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煎茶道具・錫製茶托の買取（佐々木象堂・鬼瓦茶托）福島県いわき市

平素より大変お世話になっております。福島県いわき市での酒器・骨董・煎茶道具・茶托買取専門店「江戸市川」です。

今回は先日に引き続き福島県いわき市にお住まいのご依頼者様より買取致しました煎茶道具・茶托をご紹介したいと思います。

福島県いわき市は福島県浜通りの南部に位置する市で同じ福島県田村市、田村郡小野町、双葉郡広野町、楢葉町、川内村、石川郡古殿町、平田村、東白川郡鮫川村、さらに茨城県北茨城市と隣接する中核都市になります。

明治時代には本州最大にして東京に最も近い炭坑・常磐炭田の開発により茨城県日立市にあった日立鉱山とともに明治の近代化を支えた地域としても有名です。

さて、この度買取対象となりました煎茶道具は人間国宝の鋳金家・佐々木象堂の錫製茶托です。

佐々木象堂は1882年新潟県佐渡郡生まれの鋳金家です。蝋型鋳造の無形文化財・人間国宝として知られております。

初代宮田藍堂に師事し帝展で「鋳銀孔雀香炉」と「金銅鳳凰置物」が特選となるなど高い評価を受けました。

因みに宮田藍堂の師は江戸後期から明治期にかけて活躍した佐渡を代表する鋳金家・本間琢斎です。

佐渡の鋳金技法は1847年（弘和4年）に佐渡奉行の依頼を受けた初代・本間琢斎が大砲を鋳造する際に砲身の模様を蝋型で鋳造したことが始まりと云われております。

本間琢斎の創始した「斑紫銅」を用いた作品は国内外の展覧会に出品されいずれも高く評価され今日でも本間琢斎の金工作品は高額買取対象となっております。

佐々木象堂は佐渡鋳金、本間琢斎の流れを汲む鋳金家でその技術の高さも頷けます。

茶托は煎茶碗の下に敷く受け皿ですが、元々は中国清時代の杯と杯台が輸入された江戸時代中期頃にこの杯を煎茶碗に、杯台を茶托へと見立てたことが始まりとされております。

当時の茶托は大半が錫製であったため日本の煎茶道では錫製の茶托が最上とされております。

中国製の錫茶托で時代の古いものには「張星栄造」「肖天泰」「乾茂号造」などの銘があり煎茶道具としてだけでなく中国美術品として高額買取されるものも存在します。

日本では秦蔵六の名が中国でも知られており、秦蔵六造の錫製茶托は高額買取対象となっております。

今回買取対象となりました佐々木象堂造錫茶托ですが共箱の表に「鬼瓦茶托」とあります。

流通されている数もそれなりにございますので茶托買取価格としては古錫茶托などに比べますとそこまで高額とはなりません。

ただモチーフが鬼瓦は日本人には人気のある意匠であることは間違いありません。この度はお譲り下さりありがとうございました。

酒器・骨董買取専門店「江戸市川」では煎茶道具・茶托の買取を強化しております。

本間琢斎や佐々木象堂、秦蔵六など鋳金家の茶托や茶筒の買取をはじめ朱泥急須・紫泥急須買取、古い急須、価値のわからない急須など古い煎茶道具の買取査定、ご売却をご希望のお客様は是非酒器・骨董・煎茶道具・茶托買取専門店「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。

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