平素より大変お世話になっております。千葉県市川市での酒器・骨董品・書道具・矢立買取専門店「江戸市川」です。

今回は千葉県市川市より来店下さり店頭買取させていただきました書道具・筆記用具から矢立をご紹介したいと思います。

千葉県市川市は弊社・江戸市川の所在します東京都江戸川区の隣ということもあり店頭買取でお越しのお客様の少なくありません。

市川市の場合ですと都営新宿線・本八幡駅にお乗りのなりますと弊社最寄りの駅、都営新宿線・瑞江駅と一本でお越し頂けますので便利かと存じます。

矢立とは筆と墨壺を組み合わせた携帯用書道具・筆記用具になります。

素材には銅などの金属や竹、木製などが用いられております。

金属製の矢立は蓋が筆入れと墨壺兼用で一体化した柄杓型と呼ばれるものがほとんどですが竹製や木製の矢立は墨壺と筆筒が別々で紐で繋いだ印籠型が多く見受けられます。

矢立の起源は鎌倉時代に戦場で筆記する状況に備えて小型の硯と筆を箙（えびら）の中に入れて携帯したこととされております。

箙は矢を入れて携帯するための弓具です。矢を立てていることから「矢立」とも呼ばれ、それに入れていた硯を「矢立の硯」と呼んでいたことから携帯式の書道具・筆記用具を矢立と呼ぶようになったと云われております。

矢立は蓋の部分や柄の部分に細工を施したものも多く、実用品でありながら美術工芸品として制作されたものも少なくありません。

金属製のものは唐金を用い彫金を施ししたり、七宝を用いたりと芸術性の高い作品も製作されております。また器形も火縄銃型や蓋部分に蛙などの小動物の彫刻細工が施されるなどビジュアル的にも楽しめる工芸品と言えるでしょう。

今回買取致しました矢立は竹製です。蓋には象牙が用いられております。

竹も煤竹のような深みのある竹が使用され味わいがあります。銘はありませんでしたが作行もよく買取させていただきました。

毛筆は現在書道などで限定的なため、矢立の需要もほとんどありません。ただ不要だからといって無くしてしまうのではなく、残したいと思う方に貰って頂くのがよいのかと存じます。

私ども江戸市川も、その橋渡しで少しでもお役に立てましたら幸いです。

酒器・骨董・書道具買取専門店「江戸市川」では書道具・文房具・矢立の買取を強化しております。
矢立などの書道具・筆記用具買取はもちろん端渓硯などの中国硯や雨端硯・那智黒硯などの和硯の買取査定、墨・印材・筆・書道関連書籍など書道具買取や中国拓本といった中国美術のご売却をご希望のお客様は是非酒器・骨董・書道具買取専門店「江戸市川」にお問い合わせ下さいませ。

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