平素より大変お世話になっております。東京都江戸川区での酒器・骨董品買取専門店「江戸市川」です。

今回お伺いしました地区は江戸川区小松川になります。

江戸川区小松川は江戸川区北西部に位置し同じ江戸川区平井・船堀・西小松川町・東小松川や江東区大島や東砂とも隣接する地区です。

さて、この度買取査定の対象となりました骨董品は明治期の伊万里焼印判手大皿となります。

伊万里焼は現在の佐賀県有田町を中心に生産された磁器の総称です。

1600年代初期に生産され始め一般的に1610年代から1630年代の伊万里焼を初期伊万里と呼びます。

伊万里焼の特徴のひとつに染付があります。呉須と呼ばれる顔料を用い、当初は中国由来の文様を描いておりましたが徐々に日本らしい空間や間を取った文様や図柄が見られるようになります。

今回拝見しました伊万里焼は明治期以降に生産された大皿となります。

文様は手描きではなく印判手と呼ばれる型紙を用いた絵付け技法によるものです。

明治期は生産性が求められたため、転写の技法により同じ図柄や文様の製品が大量に生産されるようになります。

また顔料も江戸寺時代末期の伝わった人工染料の「ベロ藍」が用いられます。ベロ藍は天然の呉須に比べると藍の発色が鮮やかで新しい物好きな明治の人々には人気があったそうです。

印判手の中には大皿も製作されました。大皿は膾皿や蕎麦猪口などの日常使いというより、晴れの日の宴席用に用いられたと考えられております。

明治期には50㎝以上の大皿の作例も少なくありません。

印判手は現在の買取査定評価では大量生産された伊万里焼という位置付けとなるため、一般的にそこまで高額買取となる骨董品ではございません。

ただ印判手には印判手の妙があり、専ら手軽に楽しめる骨董品としての人気を博しております。やはり図柄が面白い、変わっている印判手が人気です。

ご依頼者様にお話をお伺いしますと、こちらの伊万里焼は先代より引き継いだ大皿になるそうなのですが元々は江東区にてご商売をされていたご家系でいつからあるのか分からないとのこと、もしかしますとその際にご使用された大皿なのかもしれません。

近々ご実家の売却をご予定とのこと、早々にご遺品整理をせねばならず同じ江戸川区にて酒器や骨董品買取を専門とする私ども「江戸市川」へご連絡くださいました。

明治期の伊万里焼についてのご説明と現在の市場評価をご説明し、ご依頼者様にご納得いただける価格にて買取をさせていただきました。

今回は伊万里焼の大皿のほか、昭和時代の徳利やお猪口など酒器セットなども同時に買取させていただきました。

この度は伊万里焼買取ならびに骨董品の買取としてご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董品買取専門店「江戸市川」では伊万里焼の買取を強化しております。
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