【香木買取】これから香木を売ろうと考えている方必見の香木買取マル得情報【香木売却】
2020.11.07
- 江戸市川コラム
- 香木・香道具
【これから香木を売ろうと考えている方必見の香木買取マル得情報】はじめに
「実家の整理をしていたら香りのする木が出てきた」、それはもしかしたら「香木」かもしれません。
古代インドから仏教が伝来し、それとともに香は仏教儀式において必要不可欠な存在となりました。香は仏教徒の結びつきが強いため仏壇から香木が出てきた、というケースも香木買取のご相談でよくお受けいたします。
香木はなんとなく高額であることをご存知の方も多いのですが、いざ自宅や実家から香木らしきものが見つかると「査定に出して香木ではなかったら恥ずかしい」「仮に香木だとしてどのくらいの価値があるのか」といった理由から香木の査定に躊躇され、香木の処分にお悩みの方も少なくありません。
そこで今回は「どんな香木に価値があり高額買取となるのか」「香木の高額買取ポイント」「香木買取で注意すべきポイント」などをわかりやすく案内していきたいと思います。
これから香木を売りたいとご検討の方にとって、少しでもお役にたてれば幸いです。
どういった香木が高額買取対象となるのか
香木とは文字通り、香りのする木になります。
香木の種類は沈香と白檀です。よく沈香と伽羅を別の香木のように記載される業者もおりますが、伽羅は沈香のひとつでもあるため、基本的には同じ沈香です。
ただしその味は他の沈香とは全く異なるため、沈香の中でも伽羅は特別な最高品質の香木として大変珍重されております。見た目は沈香なため、見ただけでの伽羅であるかどうかの判別はなかなか難しいのが実情です。
香木は種類や産出国、樹脂の蓄積度合いや蓄積箇所、さらに採取された年代などで大きく買取金額が異なります。
樹脂の乾燥などから香りの生成には100年以上もの年月が掛かると言われているため希少価値が大変高い高級嗜好品として有名です。
特に伽羅はベトナム産が最高級として知られておりますがほぼ採りつくされてしまっており、現在ではその希少性の高さから大変高額な取引がされております。
沈香は基本的には東南アジア原産のジンチョウゲ科ジンコウが雨風や病気などから身を守る際に分泌する樹脂が蓄積・乾燥したものです。
白檀はインド原産のビャクダン科ビャクダンです。白檀は最も香りが強いとされる幹の中心部分を削り出して使用されます。
産出国は主にインド、インドネシア、オーストラリアなど、その中でもインドのマイソールで採取される「老山白檀」は白檀の中で最上級品とされています。
沈香は熱して鑑賞する香木なことに対し白檀は常温でも香りが楽しめるため仏像や数珠、扇子といった工芸品にも用いられております。
日本の香道では沈香の種類を「六国五味」で分類します。
伽羅という呼び名は六国のうちのひとつです。
「六国」は「木所」ともいい産出国を表します。
「伽羅(きゃら)」・「羅国(らこく)」・「真南蛮(まなんばん)」・「真那賀(まなか)」・「寸門陀羅・寸門多羅(すもんだら・すもんたら)」・「佐曽羅(さそら)」に分類され、伽羅はベトナム産、羅国はミャンマー・タイ産、真南蛮はインド東海岸マラバル産、真那賀はマラッカ産、寸門陀羅はスマトラ産、佐曽羅はインド・サッソール産(ただし佐曽羅はインドネシア産が多いとも)と云われております。
「五味」とは甘(かん)・酸(さん)・辛(しん)・鹹(かん・塩っぽさ)・苦(く)の五種類の味のことを指します。
沈香は産出国によって「シャム沈香」「タニ沈香」「ドロ沈香」とに分類されますが、それぞれの沈香で味のイメージというものがある程度定義されております。
タイ産出の「シャム沈香」は「甘」が強く、インドネシア産の「タニ沈香」は「苦」「鹹」、ベトナム産出の「ドロ沈香」は五味全てが揃っているとされております。
通常の沈香の含油量は、どんなに多くても4割を下回りますが、伽羅の場合は5割を超えることがわかっており、五味すべての要素が備わっているとされるのも頷けます。
しかし時代の古い沈香になりますと木所を区別するのが大変難しく、また主観的でもあるため香木の聞き分けは香道の家元の指導のもと行うのが一般的です。
これら「六国五味」が香木の鑑賞や査定における判断となりますが、その判別は極めて難しく聞香を嗜む方でないとほぼ不可能と言わざるを得ません。
上記の六国に加え「新伽羅」のひとつを加えた七種類でなければ沈香であっても香道では使用しないため買取価格としては低くなる傾向にあります。
逆に申し上げれば、七種類の聞き分けがしっかりできサイズや重量も十分な沈香は高値買取される可能性が高くなるとも言えます。
見た目で香木の価値はどの程度判断できるかといいいますと一般的に「黒くて重い香木」は質の高い香木とされております。
これは樹脂の蓄積が多いものは重くて黒くなるとされているためですが、実際に色だけでは香木の価値は計れず、あくまで樹脂の質が判断となります。
香木の高額買取ポイント
香木の高額買取ポイントは木所が明確かどうかです。
先述致しましたが香道ではたとえ沈香であっても木所が不明確な香木は用いません。
木所が明確な香木は保存状態もよく、桐箱に入れられたものも少なくありません。
木箱に香木に関する由来・伝来やいつ頃のものか分かる年月日、さらに銘が付けられた香合は高額買取となるやすい香木といえます。
特にいつ頃の香木かわかると香木の買取査定ではスムーズに進むかと思われます。
伽羅などの最上級な香木は原木が枯渇しつつあり、戦後には質の悪い香木が伽羅と称して流通した経緯があります。
そのため戦前など時代の古い香木は高額査定されやすい傾向言っても差し支えないでしょう。
また香木高額査定ポイントは鳩居堂製や松栄堂といった香木・香道具の老舗が取り扱った香木であれば高額買取可能となります。
その際にはご購入時の領収書などもあれば香木査定はスムーズでしょう。
後に述べますが、香木には贋作・偽物が多く、客観的に判断する上でこうした香木老舗店の信用は香木買取において大変重要なポイントとなってまいります。
香木の買取にはサイズや重量も重要なポイントとなってまいります。
近年はことに2kg近くの大きな香木の需要が高まっております。
さらに伽羅であれば1gあたり数万円で買取される場合もあるため査定に際し重量を測定しておくのもよいでしょう。
重量は香木のことをあまりご存知ではない方にとっても分かりやすい指標と言えるのではないでしょうか。
香木買取で注意すべきポ子イントとは
それはなによりも第一に「香木の真贋」です。
ベトナム産の伽羅が高額取引されるようになると、ベトナム産を謳った香木が多く流通するようになりました。
先述いたしました通り、香道では六国が重視されます。その中でも伽羅は最上手です。
伽羅ではなくてもベトナム産香木・ドロ沈香であれば高額買取となる可能性は高いため注意が必要となります。
一般的に古くて良質な香木は黒くて重量があると言われておりますが、近年ではそれを意識した偽物が大変多く流通しております。
沈香は水に沈む香りと書いて沈香ですが、実際に質の高い沈香は水に沈みます。
この特性を利用し木所の分からないB級の沈香に(沈香ならまだしも単なる流木の場合もあり)人工的にオイルを含ませ、香りと樹脂が蓄積されたかのように演出します。そして重量を増すため重りを入れた加工を施すのです。
色が黒く、重ければよい香木が多いのは事実ですが全てがよいとは限りません。
こういったトラブルを避けるためにも香木の買取をご希望の方は必ず香木に詳しい買取店にご相談下さい。木所は聞香に精通した買取店でなくてはわかりません。
また真贋の鑑定も香木に精通していない買取業者では困難と言わざるを得ません。
香木の買取価格は香木の質の差や買取店・買取業者の鑑定能力の差により大きく異なることが予想されますのでご留意くださいませ。
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