【印半纏買取】これから半纏・法被を売りたい人必読!査定前に知っておくと得する半纏・法被買取情報【火消半纏買取】
2019.05.10
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目次
【これから半纏・法被を売りたい人必読!査定前に知っておくと得する半纏・法被買取情報】はじめに
半纏や法被と言われるとお祭りの時に着る法被や大工、鳶職の人が着ている半纏、はたまた消防士が出初式で着ている半纏などなど、それぞれ思い起こされるのではないでしょうか。
また半纏と言えば綿が入った防寒具である「どてら」や「掻巻」も半纏の範疇に入ります。
この半纏や法被の中には高額買取可能なものもあるのをご存知でしょうか。
どんな半纏や法被が買取可能なのか知らなければ、「古布回収」などで捨ててしまう可能性も少なくありません。自治体によっては古布回収が有料なところもあり、半纏・法被処分に費用がかかってしまってはなんだか損をした気分になりますよね。
最近ではご実家の整理やご遺品整理の中で古い半纏や法被の買取についてお問い合わせ頂くことが増えて参りました。
「大工の祖父が残した半纏がたくさんあり処分に困っている」「お祭りに着ているような法被が出てきたけど買取可能か知りたい」「昔の農家でボロボロの半纏が出てきたけど価値が分からないので査定して欲しい」とご依頼者様それぞれでご事情が異なり査定する半纏や法被の種類も異なります。
そこで今回は「これから半纏・法被を売りたい人必読!査定前に知っておくと得する半纏・法被買取情報」と題しまして、「半纏・法被の違い」「どういった半纏や法被が高額買取対象となるのか」「半纏・法被の高額査定ポイント」などを分かりやすくご案内していきたいと思います。
ご遺品整理やご実家整理で出てきた半纏や法被の処分にお困りの方や、半纏・法被の価値を知りたい方にとって少しでもお役に立てましたら幸いです。
【半纏・法被買取】半纏と法被の違いとは
半纏や法被は共に着物の羽織に似ていますが脇に襠(まち)がない筒袖や広袖、単胸紐も基本的にはなく、襟を折り返さずに着る上着となります。
半纏は裏表のある袷(あわせ)、法被が一枚ものの単(ひとえ)であるとされておりましたがその差も明治時代頃には明確ではなくなり混同される様になりました。
半纏と法被の服飾の歴史的な違いは現在のところあまり明確には分かっておりません。
元々法被は武家が家紋を白地で大きく染め抜いた羽織のような上着が起源とされております。
それを町の大工や庭師などの職人衆や町火消が着用する様になったようです。
半纏は江戸時代の町民文化で生まれた上着で主に職人や呉服屋などの店員の作業着として広く用いられました。堅牢な藍染木綿が基本であり江戸時代後期頃から職人や商人の多くが着用しておりました。
明治時代に日本へ訪れたイギリス人化学者であるロバート・ウィリアム・アトキンソンが日本全国至るところで藍染木綿の半纏や前掛けが着用されていることに大変驚き日本の藍染木綿文化を、今私達日本人にも馴染みのある言葉「ジャパンブルー」と形容し海外に紹介したエピソードは有名です。
藍染木綿の半纏には背中や襟に家紋や商標などの定紋、屋号、所属団体などが染め抜きされ表されました。この半纏は印半纏と呼ばれ雇用主が使用人に支給したり出入りの職人に祝儀として渡したそうです。大工や庭師、鳶職など職人の間では印半纏が正装としても通用したとされております。
法被は江戸時代当時ですと羽織と同じように襟を返して着用しておりました。
羽織はもともと男性の服装でしたが江戸時代になると女性も着る様になります。
見せる着物として流行し贅沢を競ったことから奢侈禁止令のひとつとして一般庶民での着用が禁止されます。
そのためそれまで襟を返して着ていた法被も襟を返さずそのまま着る様になり、その結果半纏との混同・同一視が始まったとされております。
【半纏処分】どういった半纏や法被が高額買取対象となるのか【法被処分】
ひとえに「半纏買取」や「法被買取」と言ってもどんな半纏や法被が高額買取対象となるか知らなければ、もしかしたら「古布回収」などで捨ててしまうかもしれません。
そこでこちらの項では「買取対象になる半纏・法被」と「買取が難しい半纏・法被」の種類をご案内したいと思います。
印半纏
半纏や法被で背中や襟部分に家紋や屋号、また着用している人物の名前や所属組織、さらには心意気などを藍染木綿に白抜きで表したものを指します。
江戸時代から大工や鳶職の方、呉服屋など商家の使用人などが仕事着、作業着として着ていた半纏・法被となります。
基本的に作業着なので丈夫さが求められ、藍染木綿で表地・裏地の袷(あわせ)であることが多いのですが、夏用の祭りなどで用いる印半纏は単(ひとえ)であることもございます。
こういった印半纏は着用されたご職業柄、元大工の方や工務店を営んでいた方、鳶をされていた方、大手ゼネコン・建設業と関わりのあった方のご遺品整理や在庫整理として買取させて頂くケースが多いかもしれません。
防寒用の「半纏コート」も人気が高く買取対象の半纏となります。
消防半纏・火消半纏・刺子半纏

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)
江戸時代の火消しが消火の際に用いた半纏です。
消防半纏・火消半纏には丈夫さが求められたため刺子などを施し耐久性を上げた刺子半纏が多く作られました。
また町火消の刺子半纏の内側・裏地には龍や虎などの図柄が描かれたものも見受けられます。これらは火事襦袢とも火事羽織とも呼ばれいます。
裏地の絵は描絵といい、無事沈火した際には派手な描絵を市中に見せながら歩いたそうです。
絵柄は水に縁のある龍や雷神などが好まれたとされております。
アイヌ民族衣装・木綿衣・チカルカルペ

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)
アイヌ民族衣装の木綿衣は和人・本州との交易で入手した木綿の古布などで制作した衣装の総称です。
アイヌ文様や刺繍など地域や仕様によって「チカルカルペ」「ルウンペ」「カパラミプ」「チンヂリ」の4種類に分類されます。
いずれも筒袖で衽がなく着物より半纏に近い形状となっております。
またアイヌ民族衣装を含むアイヌ民芸の買取詳細についてはこちらの記事もご参考下さいませ↓
子守半纏・ねんねこ半纏・掻巻・襤褸
子守半纏は「ねんねこ半纏」とも呼ばれている、乳幼児を背負う際に保護と保温をできるよるに作られた綿入れ半纏のひとつです。
掻巻などの寝具、防寒着と同一とされることもあります。
戦前頃までは大変よく見られた半纏であり、破れては継ぎ破れては継ぎを繰り返された半纏は現在「襤褸」としても高額買取対象となっております。
襤褸の半纏は東北地方を中心に木綿が貴重な地域で見られる藍染刺子の半纏です。
藍染木綿地のものや、木綿が貴重なため藍染の麻地のものなどがございます。
買取が難しい半纏・法被
木綿ではなく化繊・ウールの半纏や法被は買取が難しいお品物となってしまいます。
また木綿の半纏でも現在流通しているものも、よほどの伝統工芸品出ない限り、同じく買取が難しいでしょう。
【半纏査定】半纏・法被の高額査定ポイント【法被査定】
これは半纏・法被の買取査定に限らず骨董品や美術工芸品の買取査定にも当てはまることですが「保存状態の良し悪し」が最も重要な高額査定ポイントといっても差し支えないでしょう。
半纏や法被の買取査定の場合ですと、まずシミや汚れ、ホツレや破れなどの傷みがありますと査定評価は下がってしまう傾向にあります。特にタンスや押し入れにしまったままの半纏や法被は湿気を吸ってしまいカビが発生しているものも見受けられます。
藍染木綿や刺子が施されているため洗濯に耐えうるには十分な丈夫さはあるかと思いますがキズや傷みは少ないに越したことはございません。
また半纏や法被の買取では「図柄・デザインの面白さや珍しさ」も高額査定ポイントとなります。定番の柄や色味の少ないデザインなどは古い半纏や法被でもありふれたモチーフとなってしまうためコレクター人気がそこまでないためです。
ただ古い半纏や法被は高額査定されやすいかもしれません。
古いとは戦前までのいわゆるアンティークやビンテージ(ヴィンテージ)と呼ばれるものが中心となります。その中でも江戸時代・明治時代・大正時代・昭和初期とそれぞれで査定評価が異なりますので注意が必要です。
半纏や法被の買取で最も気を付けるべきこと
半纏や法被の買取で最も気を付けるべきこと、それは「捨ててしまわないこと」「処分してしまわないこと」です。
正確には「査定依頼をせずに半纏や法被を捨てたり処分したりしないこと」となります。
見た感じが古い、ボロい。継ぎ接ぎだらけで汚く感じる半纏や法被に思わぬ買取価格が付くことが間々ございます。古い半纏や法被を古布回収で処分することはいつでもできます。
まずは半纏・法被の買取依頼で買取可能かどうかお確かめいただくことをお勧め致します。
私ども「江戸市川」は民芸・古民具の買取を得意としております。
半纏や法被は江戸時代の町民文化・農村文化から続く用の美を兼ね備えた民芸・古民具のひとつです。
ご遺品整理やご実家整理、土蔵・蔵の整理で出てきた大切な半纏や法被を次の世代へ引き継ぐお手伝いをさせていただいております。
半纏や法被を古布回収で処分される前に是非半纏・法被の買取査定へご依頼いただければと存じます。お持ちの半纏や法被の価値を知りたいということでも構いません、お気軽にお声掛けくださいます様お願い申し上げます。他の買取業者では断られたお品でも査定・売却可能です。
電話0120-456-956・web査定・LINE査定など、お声掛け頂けましたら光栄です。
江戸市川の民芸・古民具・半纏・法被買取査定詳細はコチラ↓
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