0120-456-956
ブログ
酒器
2018年10月13日

【徳利買取】徳利を処分する前に知っておきたいマル秘情報【徳利売りたい】

李朝堅手徳利
買取参考価格:30万円

 

 

【徳利買取】はじめに

皆様は「徳利」と聞くとどんな徳利を思い起こしますか?

 

徳利は酒器と呼ばれる、お酒を飲むための道具のひとつです。日本では主に日本酒を飲む際に用いられます。

私が普段日本酒を飲む際に使う徳利は備前焼の1合徳利です。米を発酵させてできる日本酒は日本の米文化を象徴するモノのひとつですが、田んぼの土を使う備前焼もまた米文化の一部だと思います。

 

徳利は私のような日本酒が好きな者にとってだけでなく、骨董的価値や古陶磁的価値の高い美術品として美術品コレクターや骨董愛好家からも絶大な人気を誇るコレクターズアイテムであることでも知られております。

 

・徳利を沢山集めているので生前整理をしたい

・ご実家の家財整理や先代が遺したご遺品の中に徳利などの酒器が沢山あり、どのように処分したらよいのかわからない

・長い間、実家の蔵で埃を被っていた徳利、価値があるのかわからないけど買取ってもらえるのだろうか

 

こういったお声をよく耳にします。

そこで今回は徳利に注目し「どんな徳利が高値買取になりやすいか」、「徳利の種類と価値」とその「見分け方」についてご説明したいと思います。

これから徳利のご売却を検討されている方にとってひとつでもお役に立てれば幸いです。

 

  

【徳利買取】徳利とは

徳利は首が細く胴部が膨らんだ容器になります。現在では様々な素材と種類とがありますが起源は室町時代後半ごろと考えられております。

語源は注いだ時「トクトク」と音がするためという説や朝鮮語で酒壺を意味する「トックール」という言葉が訛ったという説など諸説あり未だわかっておりません。

 

鎌倉時代までは水注や瓶子(へいし)と呼ばれる口が小さく窄まっている壺の一種をお酒を飲む際に使用しておりましたが使い勝手が悪く徐々に徳利へと替わられたとされております。

形的にはお神酒を入れるための器を想起していただけたらと思います。 

また銚子と提子も酒器として使われておりましたが、これも同じく江戸時代中期ごろには徳利へと替わってしまいます。

 

室町時代にはすでに「とくり」と呼ばれていた器がありお酒のほかにも醤油や酢などの液体や穀物の運搬・貯蔵のため使われておりました。 

 

徳利には陶磁器製のものや金属製、そしてガラス製のものがあり、器形も様々です。

瓢箪型の「瓢形」や「巾着形」「瓜(阿古陀)形」、「らっきょう形」「蕪形」「鶴首」「ろうそく形」また角のある「角瓶」、「扁壺」や「俵壺」そして「面取」など主に見た目の形によって分けられております。

 

昔から「土ものは酒に合う」などと云われておりますが土ものとは唐津焼や黄瀬戸・織部・志野を代表する美濃焼の陶器や備前焼・信楽焼などの炻器、粉青沙器と呼ばれる粉引・三島・刷毛目などの朝鮮陶器が挙げられます。

 

伊万里焼や九谷焼などの磁器は「石もの」とも呼ばれており、陶器に比べると焼成温度が高く指ではじくとキンと金属音に近い音がします。

 

この中から酒器愛好家、骨董ファンの間から絶大な人気を誇り徳利買取において高額査定となる可能性のあるものを抜粋して説明したいと思います。

 

 

【徳利買取】高額査定される可能性の高い徳利の種類 

  

①唐津焼・古唐津

唐津焼は現在の佐賀県および長崎県・肥前国で作られている陶器の総称になります。

いつ頃から開窯されたか定かではありませんが室町時代末期ではないかとされております。

1592年と1597年の文禄・慶長の役で朝鮮半島より同行した陶工により盛隆を極めます。

朝鮮陶器の影響を汲む唐津焼は酒器としての人気が大変高く、特に16世紀から17世紀中頃までの古唐津と呼ばれる古陶磁は垂涎の的と言っても過言ではないでしょう。

 

・斑唐津

斑唐津は藁灰釉を掛け焼成することで粘土に含まれる鉄分が青味を帯び斑となって独特の風合いが生まれたものです。

 

・皮鯨 

皮鯨は器の口縁に鉄釉を塗り回したものです。作為の感じられない鉄釉が逆に力強く古唐津の中でも大変人気の高いものと言えます。

 

・朝鮮唐津

藁灰釉と黒飴色の鉄釉を掛け分けしたものを朝鮮唐津と呼びます。文字からしますと朝鮮半島から伝わったようにも思えますが同じ手のものが当時の朝鮮にあったわけではなく語源ははっきりとしておりません。

 

・絵唐津

鉄釉で草木など描き長石釉を掛けたものを絵唐津と呼びます。

李朝の鉄砂を彷彿させる李朝風の意匠のものや、織部や志野に見られるような格子紋なども見られます。

 

・無地

長石釉や灰釉などのみを掛けた唐津焼です。

唐津焼の土は粗く鉄分を多く含んだものとそうでないものなど個性があり釉薬の配分や焼成の温度、窯の温度などであるものは琵琶色、またあるものは青みがかったものなど変化しそれが趣きとして感じられます。

 

 

 

古唐津・唐津焼には他にも奥高麗や瀬戸唐津、青唐津など細かく分類されておりますがこれは茶陶。茶道具としてであり徳利や盃、ぐい呑みといった酒器においてはそこまでの分類はされておりません。

 

 

②朝鮮陶磁器・粉青沙器

酒器において古唐津と人気を二分するのが朝鮮陶磁器です。

中でも粉青沙器と呼ばれる高麗時代末期に発祥した、鉄分の多い陶土に白土釉で化粧掛けを施した焼きものは日本酒の酒器として大変珍重されております。 

 

・粉引

全体を白土の化粧釉でズブッと掛け、その上から透明釉を掛けただけの単純な手法で作られたものになります。

粉引最大の特徴は土味の柔らかさと使い込みに従って肌が酒を吸いいくつのシミを作り出すところです。このシミを数寄者は「雨漏り」と呼び賞玩し、使う度に味がつく、育つ酒器として粉引の徳利は徳利の王者とも言われる様になりました。

 

・刷毛目

白化粧土を刷毛で塗り、その跡が残っているものを刷毛目といいます。

工程としてはシンプルなのですがシンプル故に妙味となり景色として賞玩されております。

この刷毛目に鉄絵を施したものが絵刷毛目です。この絵刷毛目は酒器、特に徳利において大変珍重され、産地が韓国忠清南道の鶏龍山(けいりゅうざん)であることから骨董愛好家や酒器蒐集家からは「鶏龍山」とも呼ばれており粉引に負けず劣らずの人気を博します。

 

・三島

三島は半渇きの素地に文様を刻み黒土や白土を埋め込む象嵌になります。高麗青磁の象嵌の流れを汲んではおりますが簡略化され、それが逆に他意の無さを感じさせます。

 

・堅手

堅手は土も手触りも硬い李朝陶器になります。堅手にも雨漏りが見られます。

 

・井戸

井戸は高麗茶碗において最も珍重されてものであり、李朝初期に焼かれたものがほとんどです。酒器の場合、「井戸手」とも呼ばれ高台に「梅花皮(かいらぎ)」といった高麗茶碗の約束事が見られるものや肌に細かい貫入が入り琵琶色になったものなどがあります。

 

 

・白磁/青磁

朝鮮青磁は10世紀から14世紀まで続いた高麗王朝でのみ生産されました。翡翠に似た色合いから翡色青磁と呼ばれ、象嵌が施された象嵌青磁を生み出します。

李朝白磁は官窯と民窯で生産されます。粉引などの粉青沙器は16世紀頃には姿を消し、白磁はその後の本格的な朝鮮磁器として李朝末期まで焼かれる様になりました。

そこに染付をしたのが李朝染付です。

筆が大変少なく実に素朴な筆致が特徴です。

面取された徳利は李朝独特の器形として人気があります。

 

 

③その他の古陶磁

・備前焼

古備前などの六古窯の定義は室町時代まで、などとも云われておりますが酒器においては天正年間(16世紀後半)とされております。いわゆる桃山陶と呼ばれる時代にあたり、この時代の備前焼は酒器・茶道具ともに人気のある古陶になります。

備前焼の魅力は「窯変」により生み出される景色でしょう。

「桟切り(さんぎり)」「胡麻釉」「緋色」「火襷」と名付けられた様々な模様はまさしく窯の中で絵画か描かれたかの様です。

桃山時代の備前は壺や擂り鉢といった生活雑貨や水指・花入・茶入などの茶道具、そして徳利が多く作られ抹茶碗や盃はあまりありません。

 

・伊万里焼

伊万里焼は佐賀県有田を中心とする肥前国で生産された磁器の総称です。

中でも1610年代から1630年代頃まで生産された伊万里焼を「初期伊万里』と呼びます。

初期伊万里の特徴は絵付の呉須の発色も安定せず粗野な感じを受けますがそれが却って素朴な雰囲気を伴い酒器としてだけでなく古美術、古陶磁のひとつとして高く評価されております。

また「古九谷様式」の徳利はデザイン性と描写力の高さから古美術品として高額取引されている古陶磁です。

 

・中国古陶磁

青磁や色絵、青花と呼ばれる染付といった中国の古陶磁器は徳利などの器形をしておりますが酒器として楽しまれるよりもむしろ中国古美術、いわゆる古玩として取引がされることがほとんどではないでしょうか。

中国古陶磁でお酒を楽しまれる場合は粉引や唐津などの素朴さではなく技巧の限りを凝らした美術工芸品を楽しむ至高の時と言えるかもしれません。

 

 

④作家作品

大正・昭和とはその時代の陶工が桃山陶の再興に命を懸けて挑んだ時代でもあります。

そんな彼らの酒器は人気が高く、それは徳利も同様です。

桃山陶の志野焼を現代に蘇らせた荒川豊蔵、また桃山時代の備前焼の再興に成功した金重陶陽、江戸時代の伊万里焼で盛隆を極めるも失われた技法となってしまった「濁手」を復活させた13代酒井田柿右衛門などが挙げられます。

 

また美食家であり書家・陶芸家でもあった北大路魯山人の作品は古陶磁の新たな解釈として、また実際の食事で使用することを意図として作陶されており芸術性と使い勝手の良さから人気未だ衰えずです。

  

 

備前焼では藤原啓・藤原雄・山本陶秀・伊勢崎淳といった人間国宝や「酒器の神様」「徳利の六郎」こと中村六郎を輩出し、徳利買取において高額査定されるケースが見受けられます。

美濃焼再興に尽力した加藤唐九郎やその長男・岡部嶺男、また志野焼無形文化財・鈴木藏林正太郎、瀬戸黒人間国宝・加藤孝造も徳利の高額買取対象作家になります。

 

もちろん今挙げた以外にも益子焼の浜田庄司島岡達三、壺屋焼の金城次郎といった民芸作家など数多くの有名陶芸家が作陶した徳利は人気を博しております。

また作家の作品は一般的に晩年期の作品が高額になる傾向にあるのも注意すべきポイントと言えるかもしれません。 

  

 

⑤日用雑器としての徳利

これは丹波焼などに見られる「通い徳利(貧乏徳利)」といった、身近に楽しむことができる徳利を指します。

貧乏徳利は全国の窯で焼かれておりますが丹波・高田・有田が貧乏徳利三大産地と云われております。屋号や店名、地名が入っており大変種類が多いため通い徳利だけを集めている方も少なくありません。

 

また江戸時代の備前焼の徳利には人形徳利(へそ徳利)と呼ばれる徳利も出回るようになりました。胴の部分がへその様にへこんでおり、そこに布袋や大黒、恵比須など、所謂福の神が貼りつけられた徳利になります。

肥前焼では天明年間(1781年)以降に角形の徳利、「角徳利」が生産される様になります。備前焼といえば窯変ですが角徳利は幾何学模様などが彫り込まれ、当時大変面白がられたそうです。

これら日用雑器の徳利は生活骨董として根強い人気を保っております。

 

油徳利も需要のある日用雑器・古民具のひとつです。

油徳利はその名の通り行灯などに用いる照明用油の保存用容器です。

この油徳利から平仄(ひょうそく)・たんころといった油差しに油を移して油皿や火皿に注ぎます。

油の匂いがするものもあるためお酒を飲むのに適した徳利とは言い難いのですが民具として人気がある徳利のひとつではないでしょうか。

 

 

⑥軍隊徳利

軍隊徳利とは先の大戦などで旧日本軍に従軍された後、戦勝の凱旋や兵役を満期除隊された際にご親族やご友人など身近な方々に贈られた徳利の記念品となります。

軍隊徳利はそうした記念品としての意味合いが強いため「出征凱旋記念」や「満期記念」「退営記念」「国之光」などの文言が記されたものがほとんどです。

旧日本軍の陸軍・海軍を示す旭日旗や星章、桜そして碇などが図柄のモチーフとして描かれているものもございます。

 

軍隊徳利は戦前からあり、日中戦争、第二次世界大戦、大東亜戦争終戦以前の日本ではそれこそ日用品の酒器として用いられておりました。

 

現存する数もそれなりにございますので高額買取に繋がる徳利とは言い難いのですが、砲弾形といった変わった器形のものもあり旧日本軍関連グッズを蒐集されているコレクターの方などから根強い人気がございます。

 

【徳利買取】徳利高額査定の美的要素とは

 

①「見所」がある

徳利は注ぎ口を「口」など、人の部位を当てて呼びます。

例えば土味の強い無骨な備前焼は男性的、「首がツルりと細く、肩がなだらかに、胴が張って腰が締っている」など朝鮮李朝白磁徳利からは女性らしい品格、或いは大らかさを感じることができます。

  

②「景色」がいい

例えば粉引でしたら「雨漏り」の具合、備前でしたら「窯変」とうった具合に、徳利にお酒を入れ続け育った趣きや焼成の際生まれる自然の優美さを賞玩のポイントとします。

そこには作った者の作為がなく最も自然で素朴な美意識だけが残心します。

 

ただ単に「時代がある」や「有名作家による作品」というだけではなく「見所」や「景色」といった美意識が徳利査定における「高額にあるかならないかのポイント」であることも付け加えさせて頂きます。

 

 

徳利を売る際の注意点

これは徳利などの酒器にとどまらず、骨董品や工芸品、美術品全般に言えることですが「高額取引されるものは贋作も多い」ということです。

桃山陶はその実、江戸時代後期や幕末期に写された作品も多く見分けが難しいものも少なくありません。

どちらも今から100年以上の前に作られた作品になりますので古色だけでは判断がつきにくいためです。

メルカリやヤフオクなど個人間取引でご売却される際は思わぬトラブルともなり得ますので十分にご注意くださいませ。

 

 

【徳利を処分する前に知っておきたいマル秘情報】まとめ 

徳利は陶磁器やガラス、金属など様々な素材で製作されている人気の酒器です。

唐津焼や備前焼、伊万里焼や粉引などの古陶磁や荒川豊蔵・金重陶陽といった人間国宝や北大路魯山人ら人気の高い有名な芸術家・陶芸家により作られた徳利は高額買取にある可能性が高いと言えます。加えて「見所」や「景色」といった美的要素も重要です。

しかし高額買取が見込める徳利は贋物・コピー製品も大変多いため、徳利売却にあたって徳利などの酒器に詳しい買取業者の選択が必要となってまいります。

「徳利 買取」などでネット検索しますといくつかの買取業者がヒット刷ると思いますので気になる業者がありましたら電話だけでなくメール査定、LINE査定などのサービスも充実した業者に問い合わせてみるのもよいかもしれません。

 

 

弊社「江戸市川」は徳利やぐい呑みなどの酒器を中心とした買取店になります。

他の買取業者では断られたお品でもご依頼・売却いただけます。

もしお手元に、ご自宅に眠ったままの徳利などがございましたら是非一度、私たち「江戸市川」へお声掛け頂けましたら光栄です。

電話0120-456-956・メール・LINEでのお問い合わせを承っておりますのでお気軽にご相談下さいませ。

 

江戸市川の徳利買取査定詳細はコチラ↓

徳利買取は江戸市川にご相談下さい


酒器・骨董買取専門店「江戸市川」

 

住所:132-0003江戸川区春江町2-10-15

 

電話:電話0120-456-956

(受付時間午前9時~午後9時)

買取品目

傷や汚れ破損している商品でも
しっかり見極めて買取いたします。