【盃買取】盃を売りたい時に知っておくと役立つ査定ポイント【盃処分】
2018.12.13
- 江戸市川コラム
- 酒器
【盃買取】始めに
ご実家の整理や遺品の整理で出てきた盃、また先代から受け継がれた盃がたくさんあり、どのように処分や売却をしたらよいかわからずお悩みの方も多いのではないでしょうか。
また盃には陶磁器などの焼き物の他にも金属製のものや漆器など木製のものなどがあり、それぞれどれどれくらいの価値があるのか、あまり盃にご興味のない方ですとその判別にお困りかと存じます。
お酒を飲む文化は人の生活において最も身近な文化のひとつであり、また時として神聖な意味合いも持ち合わせております。そして盃は小さいながらも意味合いや価値によって高額買取される美術工芸品でもあります。
そこでここでは高額査定になりやすい盃や人気の高い盃の種類と売却手段についてご紹介したいと思います。
盃の売却をご検討中の方はもちろん、盃について知りたいという方にとってお役に立てれば幸いです。
【盃買取】盃とは
盃はお酒を飲むための器の総称です。日本では主に日本酒や焼酎を飲む際に用いられます。
漢字では他にも杯や酒杯とも表記されることがあります。
酒の歴史は古く、有史以前から作られておりました。アジアや南米では穀物を口に入れ噛み砕いた後に甕や瓶に出し溜めたものを自然発酵させるという原始的な酒造法があり、それはシャーマニズム・信仰と密接な関係のあった神事でもありました。
日本では新海誠監督作『君の名は。』の作中で「口噛み酒」の描写があり広く知られる様になりました。
日本において盃は神道とも密接な関係にあり日常の飲酒のみならず神道の結婚式や祭礼などで用いられております。三々九度はその最たる一例です。
こういった盃に関する風習を「盃事」といいます。盃事は「古事記」の大国主命の神話にも描写があるように日本古来より残る人と人との関係を強固にするための慣わしでしょう。
普段のお酒の席でそこまで意識していることの方が少ないとは思いますが「盃を交わす」や「酒を酌み交わす」といった慣用句があると妙に納得するところですね。
【盃買取】盃の種類
盃は通常、皿形や円筒状の部分の底に高台と呼ばれる小さな台がつく形状がほとんどです。
素材は美濃焼や有田焼(伊万里)や九谷焼・李朝などの陶磁器、金・銀・錫(ピューター)などの金属製、また根来塗や輪島塗など漆器、そして切子などガラス製と多岐に渡ります。
桃山時代から江戸時代に清酒の技術が生み出され、お酒を飲むための道具も発展します。
数寄者と呼ばれる茶の湯など芸道に精通した人物達はこぞって良い酒器を集めることに奔走します。
その価値観は現在でも色濃く残り、朝鮮李朝の盃などで枯れた盃は高額買取となりやすい傾向にあります。
【盃買取】高額買取の可能な盃・人気の高い盃とは
①古陶磁
朝鮮李朝や古唐津(唐津焼)などの古陶磁と呼ばれる時代のある盃です。
これは盃に限ったことではなく徳利やぐい呑み、お猪口など古美術品として評価を受けている酒器は高額買取の可能性が高いと言えます。時代的には江戸時代初期頃までとなります。
盃でいえば、それは縄文土器や弥生土器、また古墳時代の須恵器にまで遡り、平安時代から生産された、猿投窯が有名な山茶碗、また瀬戸・常滑・越前・備前・丹波・信楽といった六古窯、志野や織部で有名な美濃焼、初期伊万里、唐津焼がその代表でしょう。
また朝鮮李朝の盃も今だ人気衰えず、高額査定の対象となります。
②コンディション・保存状態の良し悪し
盃などの酒器は全般的に実際に使われていることが多い骨董品になります。
使用に伴う落下などにより欠けや割れ、ニュウと呼ばれるヒビなどが入った盃もしばしば見受けられます。
そういったキズの有無は査定に際し重要なポイントとなってまいります。
特に陶磁器はその傾向が顕著に査定額として表れます。
漆器も漆が剥がれているなど保存状態が悪いものは木製であるためにより壊れやすくなっておりますので注意が必要です。
③著名な作家・陶工による作品
明治以降の大正・昭和・平成と名だたる名陶工により盃は高額査定となる傾向にあります。
例えば人間国宝に指定されている人物がそれに相当します。
志野焼の鈴木蔵・加藤孝造や有田焼の酒井田柿右衛門、萩焼の三輪休雪、鉄釉陶器の清水卯一、九谷焼の徳田八十吉(正彦)、備前焼には金重陶陽をはじめ藤原雄・藤原啓・山本陶秀・伊勢崎淳と数多くの作家が存在します。
また北大路魯山人や川喜田半泥子、中村六郎など有名芸術家や陶工も人気が高く高額査定対象作家となります。
作家による「作家もの」の査定には共箱の有無が大変重要です。
共箱とは作家自身が箱書きした箱のことです。自身の作品であるという確固たる証明となります。
④伝世・来歴の分かる盃
古陶磁において伝世や来歴は盃買取において大変重要なポイントのひとつです。
伝世品とは「誰かの手を渡ってきたもの」という意味あいと共に「発掘品でないもの」という意味もあります。古唐津の盃は発掘された陶片を集めて盃にした、「呼び継ぎ」によるものも少なくありません。もちろんその中でも高額査定となる盃もありますが、一般的に伝世品と発掘品を比べますと伝世品の方が評価が高い傾向にあります。
伝世品は誰の手を渡ったか不明でも発掘品でなければよいため、評価が曖昧になりがちです。また古陶磁は贋作も大変多いため更に信用性の高い照明のようなものが必要となります。
それが来歴です。それは箱書きであったり、古い紙の証書であったりと様々です。
「○○所蔵」などの箱書きがあればそれが分かる限りの来歴となります。例えば来歴が青山二郎や白洲正子といった著名な数寄者だった場合、査定の際は大きくプラス評価となり高額買取となりやすいでしょう。
⑤御下賜品(ごかしひん)
御下賜品とは皇室や宮家より贈られたお品物を指します。
皇室や国に対し何らかの功績があったり皇室のために勤めを果たした際に贈られた記念品です。
有名なものの恩賜時計やボンボニエール、シガレットケースなどがありますが盃もまたそのひとつです。
御下賜品の盃には16弁の菊の御紋が刻印されております。
銀杯が主なのですが漆器の盃もあります。
⑥銀杯・金杯
金杯や銀杯は賞杯のひとつで何らかの功労者や好成績獲得者に授与された盃がほとんどです。
皇室や王室から賜られた盃は、賜杯(賜盃)とも呼ばれております。
また内閣から一定の功績があった個人や団体に対し授与されるものもあります。
ご長寿の祝いや戦争での功績を称えたもの、勲章と主に授与されるものなどがあり、菊の御紋や五七桐花紋と呼ばれる桐紋、また造幣局の刻印などが刻まれております。
なお銀杯や金杯の買取価格はその時の金や銀のレート、相場によります。
⑦軍盃・軍隊盃
戦前は徴兵制だったため、除隊時や兵役満期の際に記念品として贈られたのが軍盃と呼ばれる盃です。
他にも軍隊盃や軍猪口、記念盃、記念猪口などと呼び名も様々です。
美術品というわけではありませんが、歴史的資料としての価値は少なからずあり、現存する数も多いため比較的蒐集しやすい盃として人気があります。
旧日本軍の陸軍の盃は高台が桜であったりと軍盃には意匠を凝らしたものも多く、戦争云々ではなくデザインや図柄として楽しまれている方も少なくありません。
【盃買取】盃買取のまとめ
盃はお酒を飲む際に用いる器の総称です。
時代のある古陶磁や有名作家の作陶による盃、御下賜品などは高額査定の可能性が十分ございます。
保存状態の良し悪しや共箱の有無なども盃買取の価格を決めるうえで大変重要な要素となります。
もしご自宅に価値の分からない盃やあまりに多くて処分しきれない盃を一括売却したい場合は盃に詳しい専門業者に買取や査定の相談をされるのもよいかと思います。
私たち「江戸市川」は盃など酒器を中心とした酒器買取専門店です。他の買取業者では断られたお品でもご依頼・売却いただけます。
盃やぐい呑み、徳利、お猪口といった酒器のご売却を検討されておりましたら先ずは是非弊社にお声掛けくださいませ。
電話0120-456-956、またメールやLINEでの無料簡易査定も行っておりますのでお気軽にご利用頂けましたら幸いです。
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