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書道具・硯・硯箱の買取（神奈川県横浜市）朝鮮古硯・渭原端溪・仙台堆朱買取

平素より大変お世話になっております。神奈川県横浜市での酒器・骨董品・書道具・硯・硯箱買取専門店「江戸市川」です。

今回は神奈川県横浜市に在住の方より買取致しました書道具から朝鮮古硯・渭原端溪硯をご紹介したいと思います。

渭原石は朝鮮の硯石の中で最も有名です。渭原は鴨緑江の支流で、その岸壁より剥し取ったのが渭原石となります。

渭原石には暗紫と淡紫の層からなる石と暗紫と暗緑からなる石、そして青と緑からなる石の三種類あり、中でも紫一色のものを渭原端渓と呼び、中国の端渓硯に並ぶとも劣らない石質として珍重しました。

ただ鴨緑江は現在中国と北朝鮮の国境となっており採掘が難しい硯石のひとつとなっております。

書道具買取としては朝鮮の硯は中国硯ほど評価が高くないのが現状です。渭原石は北朝鮮で産出されることから、こちらの渭原端渓硯は戦前に日本に持ち込まれたものと推察致します。

硯箱は宮城県の伝統工芸品、仙台堆朱の硯箱です。こちらも戦前のものかと思われます。

仙台堆朱は明治時代末期頃、新潟県の伝統工芸品・村上堆朱の職人だった川崎栄之丞が仙台にやって来て、その基礎を築いたと言われております。堆朱の技術は赤い漆を何層にも厚く塗り重ねて絵柄をレリーフ状に彫刻する彫漆の技術となります。堆朱は中国漆器を代表する技法であり日本には平安時代～鎌倉時代初期頃に伝来したとされております。　

ご依頼者様のお父様は戦前軍人として満州に行かれていたそうです。もしかしたら引き上げの際にお持ち帰りになられた硯なのかもしれません。

ご遺族様の中に書道をされる方がいないため硯や硯箱の価値がわからないと書道具買取専門でもある弊社にご相談くださいました。渭原端溪硯や先代堆朱についてご説明し、ご遺族様にご納得いただいた上で買取致しました。今回は遺品整理のご相談を承っておりましたので、書道具の買取と同時に戦前の古い写真や絵葉書なども同時に買取致しました。

この度は書道具・硯・硯箱の買取並びにご遺品整理にご用命下さりありがとうございました。

酒器・骨董・書道具買取専門店「江戸市川」では書道具・硯・硯箱の買取を強化しております。
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