【軍刀買取】実家整理や遺品整理で出てきた軍刀の処分にお困りの方へ。軍刀の正しい買取方法のご案内【軍刀処分】
2022.07.27
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【実家整理や遺品整理で出てきた軍刀の処分にお困りの方へ。軍刀の正しい買取方法のご案内】はじめに
ご実家を整理されていたりお亡くなりになったお祖父様やお父様のご遺品を整理されていたりする中で「軍刀」を発見されたことがある方は多いのではないでしょうか。
軍刀は日本軍で使用されていた刀剣の総称になります。そのため軍刀は戦中に兵役に就かれていた方がお亡くなりになられた際、ご遺品の中から出てくることがほとんどです。
そして最近では「昔戦争にいっていた祖父の遺品から刀が出てきたがどうしたらいいのかわからない」「兵隊で中国に行っていた祖父が住んでいた実家を整理したら軍刀が出てきて困っている」といった軍刀の処分にお困りのご遺族様やご家族の方からのご相談も少なくありません。
日本刀や古式銃など所謂武具にご興味のある方ならともかく、逆にあまり刀剣などにあまり関心のなかった方にとって実家や遺品から出てきた軍刀は「怖い」ものであり、どのように処分するのが正しいのかをご存知ではないかもしれません。加えて軍刀などの刀剣は扱いに不慣れな方が触れると思わぬ怪我をされてしまう恐れもございます。
そこで今回は「実家整理や遺品整理で出てきた軍刀の処分にお困りの方へ。軍刀の正しい買取方法のご案内」と題し、実家や遺品から出てくる軍刀の中でも代表的な種類や処分方法・買取方法などをご案内できればと存じます。
【軍刀買取】実家整理や遺品整理の中で出てくることの多い軍刀の種類
一口に「軍刀」といっても種類は様々です。軍刀は日本軍用に供された刀剣の総称であり戦闘用の刀剣のほか、儀礼用の刀剣や短剣も含まれます。
また形状も従来の日本刀から西洋式のサーベル状のものも存在します。
さらに階級や時代により使用された軍刀は異なるため、軍刀や日本軍に詳しい方でない限りその差を見分けるのはなかなか困難かもしれません。
ここでは先ず「実家整理や遺品整理で出てくることが多い軍刀」をピックアップ致します。
①日本刀式軍刀
最もお問い合わせの多い軍刀がこのタイプです。
こちらは日本刀を軍刀に誂えたもので、刀身には日本古来の古刀や新刀から昭和刀、靖国刀、満州刀と様々見受けられます。
戦争が激化する中で軍刀の数自体が不足し、日本全国の士族や華族、また神社仏閣、さらに当時の刀剣コレクターに提供を募ったという経緯もあり美術品として価値の高い刀剣も軍刀へ転用されることも少なくなかったようです。戦時下ということもあるかとは思いますが、当時の日本人は愛国心に厚く「お国のために」と差し出したそうです。
そのためか軍刀には無銘ではなくきちんと刀工の名が刻まれたものも多いため、軍事資料としてだけでなく美術品として価値を見出すことが出来るものも少なくありません。
陸軍で採用された軍刀では九四式軍刀や九八式軍刀、三式軍刀、そして九五式軍刀などが当てはまります。海軍でも太刀型軍刀(昭和12年制定海軍制式軍刀・海軍刀)が採用されます。
陸軍で用いられた軍刀は階級や時代により細部は異なりますが鞘塗装はこの時代の軍服絨に合わせ色調の濃い帯青茶褐色(国防色)が多いのが特徴です。
鍔には四連の桜花が施され陸軍らしい意匠に思われます。
鞘の素材には木の他にもアルミ、鉄なども用いられました。
海軍で用いられた海軍刀と陸軍の軍刀のわかりやすい違いは拵えです。
まず鞘ですが茶褐色を基調とする陸軍の軍刀に対し海軍では黒漆で塗られております。鍔も陸軍とは異なり丸型、柄も黒漆で塗られた鮫皮に茶色の柄糸が用いられるなどの差異が見つけられます。
海軍刀は陸軍刀に比べ華麗な外装に思われます。これは陸軍刀は実戦を想定して制作されていることに対し海軍刀は儀仗的に用いられることが多かったためです。
海軍では陸軍と戦線が異なり陸戦はあまり考慮されておりません。海上での任務がほとんどとなるため鋼製の日本刀は塩害により錆びる恐れがあり、鉄製・玉鋼製の日本刀ではなくステンレスで制作されたステンレス刀が多いのも海軍刀の特徴の一つです。
その一方で、兵庫県神戸市にある湊川神社で制作された「菊水刀」も海軍刀として使用されておりました。
②サーベル式軍刀
明治維新後の日本は富国強兵のもと欧米列強のような近代的な軍隊強化に重きを置きます。その中で装備の西洋化も進められ軍刀もそれまでの日本刀の様式ではなくサーベル式が用いられるようになりました。サーベル式軍刀の特徴は柄の部分に握り手を守るための「護拳」が付いていることです。また護拳には刀剣を扱う際に手が滑って落としてしまうといったことを未然に防ぐための役割も果たしております。柄の装飾は桜花・桜葉が一般的ですが階級によって施工が異なります。
また日本のサーベル式軍刀は外装こそ洋刀ですが刀身は従来の日本刀が用いられているものも少なくありません。
このサーベル式軍刀とよく似たものに「指揮刀」があります。
指揮刀は儀礼で用いられる片手に義理の純西洋式サーベルです。刀身は細身の模擬刀身で斬ることはできません。
太平洋戦争時には軍刀を常に佩用することが多くなったため、指揮刀のニーズは減り廃れていきました。
③短剣・短刀
短剣は主に日本海軍で用いられた軍刀の一つです。
木製の鞘に黒革が巻かれ真鍮製ないしは鉄製の装具が施されます。柄には鮫皮にモール巻が一般的です。
刀身には戦艦三笠の砲鋼を使用した「三笠刀・三笠短剣」が有名ですがあまり市場に出回ることはございません。
海軍短剣の多くが日本古来の短刀を用いたものや、それに似せた摸造刀、ステンレス製刀身などとなります。
【軍刀処分】実家整理や遺品整理中に出てきた軍刀売却における注意点
「遺品整理中に発見した軍刀だが、不要なので買取をして欲しい」というご相談をよくお受けいたします。そしてそれと同時に「登録証はない場合でも買取可能か」とのご質問も承ります。
もちろん軍刀は買取も譲渡も所持も可能です。しかしそのためには必ず登録証が必要となります。
実家整理や遺品整理中の発見された軍刀で最も注意すべき点がこの「登録証の有無」です。
登録証は「銃砲刀剣類登録証」といいます。この登録証がない限り軍刀は売却は勿論、所持することも銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)違反となり処罰の対象となります。
軍刀に関しては他の日本刀に比べ登録証がないということが多く見受けられます。私が担当いたしましたご依頼者様にもお祖父様が戦地から帰国されてからそのまま所持されていたというケースがございました。
もし実家整理や遺品整理の中で登録証の見つからない軍刀を発見しましたら直ぐに登録証再発行の手続きをしてください。
登録証再発行のお手続き等はこちらに詳細を記載いたしましたのでご参考ください↓
登録対象の刀剣は刃渡り15cm以上、武用または鑑賞用として伝統的な製作方法によって鍛錬し、焼き入れを施したものとなりますが、軍刀登録で判断が難しいのがこの伝統的製作方法に該当するか否かです。
昭和刀や満鉄刀、造兵刀と呼ばれる軍刀は工業的手法で大量生産された軍刀となります。これらの軍刀は従来の日本刀制作過程とは異なるため刀剣登録でどうなるのか、なかなか判断が難しいと言わざるを得ません。事実、各自治体の登録審査員の裁量により登録されるかどうか分かれる場合も多く明確な基準がないところも悩ましいところです(ただ個人的見解ですが、きちんと刃の入っている昭和刀は登録審査に通っている感覚はございます)。
もしお持ちの軍刀の買取処分はもちろん軍刀の刀剣登録などでお悩みでしたら軍刀買取専門でもある「江戸市川」へご相談下さい。
私たち「江戸市川」にご相談いただけた場合は、お客様に刀剣の登録をして頂いたのち登録審査手数料6300円を軍刀買取金額とは別途お支払いさせていただくサービスを採用しております。
もちろん全ての軍刀が登録可能というわけではありませんので、「そもそも登録できる日本刀かどうか」を含め、登録証のない日本刀を発見しお困りの方は先ずご相談いただければ光栄です。
実家整理や遺品整理で出てきた軍刀の買取・処分・登録についてのご相談ははこちらから↓
軍刀買取・軍刀処分・軍刀登録に関するご相談は「江戸市川」にお任せくださいませ。
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