【ステンドグラス買取】ステンドグラスの処分にお困りの方必見!ステンドグラス買取査定前に知っておきたい買取情報とは!?【ステンドグラス処分】
2022.03.31
- 江戸市川コラム
- キリスト教美術
【ステンドグラスの買取査定前に知っておきたい買取情報とは!?】はじめに
ステンドグラスとはガラス表面に顔料を焼きつけたり,色板ガラスの細片を接合するなどの方法を用い様々な色模様を構成したガラス工芸です。
一般的には教会のステンドグラスやステンドグラスランプを思い起こす方が多いのではないでしょうか。
最近よくお問い合わせ頂くのが「ご自宅の建て替えで建具としてドアや窓にはめ込まれたステンドグラスがあるのだがどう処分したらよいかわからない」「実家のドアに付いているステンドグラスは捨ててしまってもいいものなのか」など、ご実家やご自宅を建てる際に建築資材として用いたステンドグラスの取り扱いについでです。
ステンドグラスの価値は時代性もさることながら、デザイン性や宗教性などで大きく異なります。ただステンドグラスにあまりご興味のない方にとってはその価値などは判断しにくいかもしれません。
ましてやご実家のドアや窓にはめ込まれたステンドグラスですと、なかなか取り外すこともできないため処分自体が後手後手になりがちです。
そこで今回は「ステンドグラスの処分にお困りの方必見!ステンドグラス買取査定前に知っておきたい買取情報とは!?」と題しまして、どのようなステンドグラスが買取対象となるのか、ステンドグラス買取査定のポイントなどをご案内したいと思います。
買取対象となるステンドグラスとは?
ステンドグラスはキリスト教の教会を飾るキリスト教美術のひとつとして発展しました。ステンドクラスに描かれたモチーフは聖書の内容であり、これは当時識字率が低く聖書が読めない人も少なくなかったため絵として聖書のストーリーを表現しキリスト教布教の手段として用いられたと考えられております。
12世紀頃のフランスを中心とするロマネスク様式やバロック様式といった教会建築技術の向上と共にステンドグラス技術も向上しました。
ただしこの時代のステンドグラスが一般的な市場に流出することは考えにくく、そのほとんどが19世紀から現代のステンドグラスとなるかと思います。
19世紀、1800年代のステンドガラスはアンティークステンドガラスとして格式高くキリスト教美術としてもガラス工芸としても高い評価を得ております。
また1800年代後半ではヨーロッパでアールヌーヴォー様式やアールデコ様式が流行し、これらの様式を取り込んだステンドグラスも制作され、アンティークガラス工芸として評価されております。
この時代のアンティークステンドグラスになりますと現在の市場でも高く評価され高額買取となる可能性が高いステンドグラスとなります。
19世紀・20世紀におけるステンドガラスの中心はイギリスとアメリカとなるでしょう。
イギリスでは英国教会を中心にゴシック様式を思わせる荘厳なステンドグラスと共に庭園文化・ガーデニング文化から派生したであろう可愛らしい住宅窓用のはめ込み式ステンドグラスが流行します。
デザインはキリスト教美術のステンドグラスとは異なりアールデコ様式の幾何学模様を用いたものが多く見受けられます。
この時代のイギリスは所謂「エドワーディアン」時代、エドワード7世が在位していた時代です。エドワーディアンという用語はアンティークジュエリーで主に用いられることが多いのですが、ジュエリーに用いられた文様などがステンドグラスのデザインにも見受けられるため度々目にいたします。
また19世紀には有名なステンドグラス作家が多く輩出されました。なかでもウィンチェスター大聖堂などイギリス国教教会の大聖堂におけるステンドグラス制作を手掛けたチャールズ・イーマー・ケンペやアーツ・アンド・クラフツ運動の流れを汲んだステンドグラス作家、クリストファー・ウォール、アイルランド・ダブリン出資のステンドグラス作家、ハリー・クラークもよく知られております。
アメリカではアメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者、ルイス・カムフォート・ティファニーが制作したステンドグラスやステンドグラスランプは現在でも大変高額で取引されるアンティークステンドグラスの一つです。ルイス・カムフォート・ティファニーの名前を世に知らしめたのは、何と言ってもティファニーランプの存在が大きいでしょう。
ティファニー社の経営者であるチャールズ・L・ティファニーの息子として生まれ、ニューヨークに自身のガラス工房「ティファニースタジオ」を立ち上げます。
ルイス・C.ティファニーのステンドグラスの特徴は乳白色ガラス・ファブリルガラスを基盤とした多色かつ重厚なものとなっております。アールヌーヴォーらしい花々や昆虫などの生物、風景、幾何学模様をふんだんに施したティファニーランプは現在でも高額買取対象となっております。ただしティファニーランプはレプリカも多く製作されておりますので注意が必要です。
ステンドグラス買取査定のポイントとは?
ステンドグラスはガラス工芸品である以上、焼き物や金工作品、彫刻といった他の美術品・アンティークに比べ壊れやすい美術品のひとつです。
そのためステンドグラスの買取査定では「割れがあるかどうか」も含めた「保存状態の良し悪し」が最も重要な査定ポイントとなります。
またステンドグラスでは鉛線技法が用いられたものと銅テープ技法と呼ばれる技法が用いられたものの二種存在します。これらは着色ガラスを繋ぎ合わせるための技術で鉛線を用いるか銅テープを用いるかの違いです。アンティークステンドグラスではこの部分が破損するケースも少なくなく査定の際にも要注意ポイントとしてチャックさせていただいております。
次にステンドグラスの買取査定でポイントとなるのが「アンティークであるかどうか」です。
アンティークとは100年前という意味合いを持つ言葉となります。今から100年以上前となりますと1900年代前半までのステンドグラスがその対象となるかと思われます。
もちろんアンティークではなく現代のステンドグラスも十分買取対象です。しかし美術品として二次流通を考えた場合、アンティークステンドグラスと現代の作品とですと大きく異なります。
また「ステンドグラスのデザイン」も重要な査定ポイントとなります。
キリスト教美術としては19世紀頃の英国教会で用いられたであろうアンティークステンドグラスが中心となるかと思われます。
写実的で重厚感のあるアンティークステンドグラスはキリスト教美術コレクターの方からの需要が見込めます。
一方でアールヌーヴォーやアールデコのステンドグラスは家具・建具として用いられることが少なくありません。
イギリスのヴィクトリア期からエドワーディアン期では紋章が模られたステンドグラスが多く作られ、現在でも窓枠などにはめ込まれた洋館などを目に致します。
住宅窓に使用されるステンドグラスはデザイン的にスッキリしているものやシンプルなものが多いかもしれません。
「ティファニーランプ」はオリジナルとコピーのものでは買取査定額が大変大きく異なりますのでご注意ください。
さらにティファニーランプに関しては来歴も重要な査定ポイントとなっております。
百貨店などで購入されたものの場合、その際の領収書などが査定材料となりますのでもしお持ちでしたらご用意ください。
ただティファニーランプは現代の複製品でもインテリアとしての需要があるため買取自体は可能なケースも少なくありませんので買取店等にお問い合わせいただければと存じます。
建具や家具として組み込まれているステンドグラスに関しましては無理に外そうとせず、そのままの状態で査定に出される方がよいかと思われます。
ガラスという性質上、思わぬ破損を招き査定評価を下げてしまう恐れもございます。
またご実家やご自宅の解体の際にはあらかじめ大工の方や解体業者の方にステンドグラスだけ外しておいてもらうよう頼むのもよいかもしれません。
最後にステンドグラスの買取査定はステンドグラスに詳しい買取店に依頼することです。
もともとが宗教的な意味合いも強く、持ち主様にとって愛着のあるお品物だと思います、ステンドグラスに詳しくないリサイクルショップや買取店では不安が残るという方はステンドグラスの知識が豊富な買取店に査定を依頼しご納得された上でご売却された方が安心かと存じます。
【ステンドグラス買取査定前に知っておきたい買取情報とは!?】まとめ
ステンドグラスはキリスト教美術として、アンティークガラス工芸として、さらに建具・家具として高額買取される可能性がございます。
中でも19世紀頃以前のアンティークステンドグラスやルイス・カムフォート・ティファニーのティファニーランプは高額取引されることで知られております。
イギリスを中心とするアンティークステンドグラスやアールヌーヴォー・アールデコ様式のステンドグラスも同様です。
ステンドグラスの買取査定で「保存状態」や「100年以上前のアンティークかどうか」「デザイン性」そして「来歴」などが重要となります。
価値のわからないステンドグラスに関してはステンドグラスに精通した買取店にご相談頂くのがよいでしょう。
キリスト教美術としての意味合いも強いため、キリスト教美術の買取にも力を入れている買取店がよいかもしれません。
弊社「江戸市川」ではご依頼者様のお気持ちに寄り添ったステンドグラス買取や査定を心がけております。
お持ちのステンドグラスを次の方に役立てて欲しいとお考えでしたら是非ステンドグラス買取専門「江戸市川」へご相談ください。
また弊社ではキリスト教美術の買取にも力を入れております。ステンドグラスの他にイコンや聖書などの買取や査定のご相談も承りますので気兼ねなくお問い合わせくださいませ。
他の買取業者では断られたお品でもご依頼・売却いただけます。もちろん無料査定です。
電話0120-456-956・メール・LINEでのお問い合わせを承っておりますのでお気軽にお声掛け下さいませ。
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